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『……あの…間違いでしたら申し訳ありませんが、我々国のゾム様…でしょうか』
zm「ぇ…ぁ、せや！じゃなくて、そう…です」
有難い事にこの沈黙を破ってくれたのは彼女の方からだった。慣れない言葉遣いに吃りながらも俺にできる限りの敬語で返す
“em「あ、そうだゾムさん。社交界では出来るだけ敬語で話してくださいね」”
エミさんからパーティーが始まる前にそう言われていたのを思い出したから。俺が変な態度をとってせいで我々国全体の品性を疑われるのは嫌だ
気をつけな…と自分に忠告していると、再び沈黙の空間になっていることに気づいた
zm(な、何を話せばええんや…？)
初対面の相手と…しかも先程まで一方的に見ていた人物と一対一でいきなり話せるほど、俺はコミュ力を持っていない
それに俺が彼女に感じ取れなかった気配も今は戻ってきているようで、何も不思議なところなどない
つまり俺は今、ただただ何の変哲もない女と向かい合っているだけの状態である
zm(あっ、誰かに見られたら２人で抜け出してるとか考えれるかもしれへんやん…)
それは避けたい。どうにかしてこの場をとっとと去ろうと思い、口を開こうとしたその時。なんの予兆もなく不意に感じる
ｽｯ
zm(ぁ、……)
消える。そんな予感
ｶﾞｯ
『ﾊﾟﾁｯ ……へ？』
俺は今の今まで考えていたことすべてを忘れたかのように、彼女の手を両手で思いっきり掴んだ
掴める、消えてない…
『あの、ゾム様…？』
zm「き、消えてへん…よな？」
『はい？』
声をかけられても目の前にいるのに気配を感じられないという変な感覚に不気味さを感じて、初対面にも関わらずにそんな事を聞きながら彼女の腕や肩を掴んでしまう
『ゾム様、その…擽ったいです』
zm「ぇ、あ！す、すまん…！」
ハッキリとその事を自覚したのは、彼女からそう告げられた時だったが
今の行動の殆どは、目の前の彼女の正体をどうにかして見つけようとしていてのことで無意識だった。けれどそれを彼女に言ったところで相手にしたら意味がわからないだろう
とある知り合いに頭の中で
“「エ ロ 小 僧 だ ！」”
と大きな声で叫ばれたような気がしたが、気の所為だろうと言うことにする。そうしたい
どうにかいきなり触ったことを謝ろうと少し悩んだ結果、今までの経緯を正直に話すことにした
俺がパーティーを抜け出してこの上で寝ていたこと。そしたら誰かが来たような気配がしたこと。そして…
“その気配がいきなり消えたこと”
『気配が、消えた？』
zm「せや」
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くーね(プロフ) - すいません勘違いかもしれませんほんとにすいません (5月13日 13時) (
レス) id: a173ffbdec (このIDを非表示/違反報告)
くーね(プロフ) - ぱくりと思われる作品を見つけましたのでご報告させていただきます。他界隈なのですが、内容が類似していますので、あとタイトルがあまりに似すぎているという点から。bibiをカタカナで作者検索をして頂きますと、上の方に見つかります。1度ご覧になられて欲しいです (5月13日 13時) (レス) id: a173ffbdec (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - イヴさん» イヴ様ご指摘ありがとうございます…！申し訳ございませんでした、何故ロシアと書いたのでしょう…きっと私のその時の気分がロシアだったんだと思われます((( 設定込みで再記述させて頂きました！本当にありがとうございます！ (2022年10月22日 23時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ - 初コメですいつも楽しく読ませてもらっています! 一つどうしても気になることがあって、25話（26ページ）の外国語の文なのですが、おそらくロシア語ではなくドイツ語だと思うのですが…… (2022年10月22日 22時) (レス) @page26 id: 3c45d8534d (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - ｴﾘﾝｷﾞさん» レスを忘れていて本当に申し訳ありません…！！そうですね、少し参考にしていますw 感情移入してくれて私としても嬉しいです、ありがとうございます…！ (2022年8月21日 16時) (レス) @page2 id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2021年7月26日 12時
