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slime35 ページ40

イフリートからシズさんを救出し
約1週間が経った


今、シズさんはリムルと言葉を交わしている
そして、私はそんな二人を影から見ていた


彼女は言っている


シズ「この世界が嫌い…でも……憎めない…
まるで…あの男のよう…だから……だから
この世界に…取り込まれたく…ない

最後の…お願い……私を…君のなかで眠らせて
…くれないかな?」



リムル「……いいよ ……男の名前は?」


シズ「レオン、レオン・クロムウェル…
最強の魔王の一人」



シズさんはその男に自分の存在を認めさせた
かったらしい



私はその言葉を聞きながら二人の前に姿を
現した


シズ「もし、あの子達が…救われ…て
元の………世界へ…」



リムル「約束しよう!三上悟、いや
リムル・テンペストの名において魔王
レオン・クロムウェルに貴方の思いを
ぶつけてやるよ!」



『この私 紅月桃花 いや、A・テンペスト
の名においてもその願い果たして見せるよ!』


シズ「あり…が…とう」


その言葉を最後にシズさんは眠るように
息をひきとった



リムル「シズさん…」



『眠らせて上げよう、永遠に覚めることなく
幸せな夢をみられるように』



リムル「あぁ」



そしてリムルはゆっくりと【補食者】で
シズさんを取り込んだ



私は人型になったリムルを抱き締めた
リムルはシズさんを思い泣いていたから


ーー


シズさんが息をひきとる数分前
エレン、カバル、ギドの三人は
シズさんのお見舞いにむかっていた


エレン「シズさん、大丈夫かな?」



カバル「心配要らねぇってリムル旦那に
Aの嬢ちゃんがついてんだからよ」

ギド「そうですよ、旦那と嬢ちゃんがくれた
回復薬スンゲェ効き目だったじゃねぇですか」



そう話している三人にリグルドが話しかけた


リグルド「おやこれは、みなさんもお見舞いですかな?」



カバル「あぁ、リグルドさんもか?」



リグルド「えぇ、シズ殿の着替えをお持ち
したところです」


そしてリグルドはテントの布をめくった



リグルド「リムル様、A様失礼します」



だが、なかにいたのはスライム姿のリムルでは
なく、私に抱き締められているシズさん
そっくりのリムルの姿だった



嵐牙「我が主!」



リグルド「そのお姿は?」



「「「え?…えぇーーー!?」」」


カバル「そ、その子がリムルの旦那ぁ!?」

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作者名:レッドウルフ | 作成日時:2019年4月12日 19時

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