恋の戦士 (ページ14)

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甘い味ページ14

水「うさぎちゃん来ないわね…」

集合時間からもう既に30分が過ぎている

「何かあったんじゃ…」

木「うさぎちゃんのことだからきっと寝坊だよ」

愛「それか道を間違えたかね…」

星「誰か迎えに行った方がよかったんじゃないのか？」

火「高校生にもなってひとりで来れない方がおかしいのよ、甘やかしちゃダメよ星野くん」

どうやらよく遅刻をするらしい、心配ないよとみんなが言うので大人しく待つことにした

さらに10分が経った頃＿＿

火「…来ない」

愛「落ち着いてレイちゃん！きっともう来るわよ！」

とうとう痺れを切らしたレイちゃんを美奈子ちゃんが落ち着かせる

他のみんなもジュースも買ったりアイスを食べたり自由に過ごし始めた

夜「全く何やってんだか…僕も飲み物買ってこよ」

一緒に行く？と誘ってくれた

夜天くんはカフェオレ、私はレモンティーを選んだ

お金は返すと言ったけれど、ジュースの1本も奢れないぐらい困ってないと断られた

夜「遊園地好きなの？すごく楽しみにしてたじゃん」

「私、遊園地って初めてで…だから行ってみたかったの」

夜「そうなの？女の子ってこういうとこ好きなイメージあるけど」

地球に転生してきたばかりで学校以外の場所はほとんど行ったことがない

「夜天くんは？」

夜「遊園地？好きなように見える？」

「見えないです…」

こういう人で賑わっているような場所より、カフェとか図書館とか、落ち着いた場所の方が彼にはよく似合っている

夜「ライブではたまに来てたけど、好き好んでこんな騒がしいところに来る人の気が知れないね」

「そんなこと言って、本当はちょっと楽しみだったんじゃない？」

夜「言うじゃん」

「まあね」

夜「ま、誰かさんがいるからちょっとは楽しみだったかもね」

「え、だれ？」

夜「はは、言うわけないじゃん」

そう言ってみんなの元へ歩いていった

…誰なんだろうか、好きな人ってことなのかな

少しだけ、ほんの少しだけ自分だったらいいな、なんて自惚れたことを考えてしまった