8 ページ8
だってさ、知られたく無かったら、もうとっく校舎
裏じゃなくて、違うところで歌ってるはずでしょ？
それなら、別に知られたっていいってことじゃん。
って、いうのが私の意見。
「あっ…。そっか。」
黒木君の発言に、翼も納得したように目を瞬かせ
る。
そこで気づいたんだ。
翼が、悔しそうな表情をしている事に。
よく考えれば、私、翼の推測を否定したみたいにな
ってるよね。
悪い事しちゃったなぁ。
私は翼の方を見て、様子を伺った。
私のこと、どう思ったかな。
ドキドキ。
「おい！アーヤ、俺の話を聞け。」
すると、若武がイライラした様子で、私に怒鳴りか
けた。
あっ、全く聞いてなかった。
「ごめんね。」
これは、私が悪かったんだから、いちょう謝ったん
だ。
「それじゃ、もう一度言うからな。この噂の人物の
正体を調べるぞ！黒木、ここ一帯で、歌が上手いこ
とで有名な奴がいないか調査。上杉はその補助な。
アーヤと美門と七鬼は、浜田中での聞き込み。俺と
小塚は、待機だ。うまく進まなかった方を手伝う。
じゃっ、解散！」
若武は、自信満々にそう言ったんだ。
私達は聞き込みかぁ。
「どうする？」
私は、二人に駆け寄って聞いた。
「んー。取り敢えず、友達にあたってみる。」
顎に手を当てながら、考えていた翼が一言。
「誰か、もっと近くで見てなかったか、学校の近所
に住んでるネズミとかに聞いてみるよ。」
あ、忍は動物と話せるんだっけ。
ネズミねぇ……。
なんて話してる間に、ほかのみんなは、次々とカフ
ェテリアを出て行った。
「翼、さっきはごめんね。」
忍と翼と私。
3人だけになったところで、気になっていたことを謝
ったんだ。
「全然。俺の考えがたりなかっただけでしょ。アー
ヤが気にすることないよ。」
でも、翼はさらっとそう言って、再び、どうするの
か、という話に戻ったんだ。
ほっ、気にしてないみたいで良かった。
その後の話し合いで、私はマリンに話を聞くことに
なったんだ。
なんだかんだ言っても、噂とかには、詳しいから
ね！
翼と忍は、さっき言ってた通り。
よし、頑張るぞ！！
私は気合いを入れて、カフェテリアを後にしたん
だ。
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←7
ラッキーアイテム
香り付きの消しゴム
ラッキーアルファベット
X
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリス - ありがとうございます！最近更新が遅れてしまっていますが、頑張りたいと思います。 (2020年6月20日 10時) (
レス) id: f2ce54f87e (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ソフト - めちゃくちゃ面白いです。どうしたらそんなに面白い作品を描くことができるのでしょうか…応援しています！ (2020年6月7日 20時) (レス) id: 8055b70382 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - はい、ありがとうございます！ (2020年5月24日 7時) (レス) id: f2ce54f87e (このIDを非表示/違反報告)
華菜原 舞衣 - おもしろいね！5時間前ってくとは、9時かな？更新がんばってください！ (2020年5月23日 14時) (レス) id: 7aa09cf11b (このIDを非表示/違反報告)
アリス - うわぁ！嬉しいです。頑張りますね！ (2020年5月23日 9時) (レス) id: f2ce54f87e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アリス | 作成日時：2020年5月22日 18時
