1.え ページ1
入学式も終わって、部活決め。
で、今はそのためのHR。
先生1「えー、部活決めですが、いきなり決めるのもアレなので、体験入部期間中に決めてくださいね。」
期間は2週間。
配られた紙に志望する部活名と名前を書くらしい。
「どーすっかな。」
とりあえず、運動部には入りたい。
理由は、いつも眠そう。と言われているからかな。集中している時にも先生に
「縁下〜、寝るなよ〜。」
なんて言われるのはもう二度と経験したくない。
「なぁ、お前らはどこの体験行くんだ？」
たまたま近くにいた、田中と西谷に話しかける。
「俺はバレー部だな！」
胸元をグッと指して自信たっぷりに言っているのは、西谷夕。
身長こそ小さいが、色々と頼りになる人でもある。
「おー！ノヤっさん！俺もだぜ！」
西谷の事をノヤッさんと呼ぶのは、田中龍之介。
お姉さんが、確か、《強豪》の時代にいたんだっけ。
「さっき、美人な人に誘われたんだよな！」
「そう！『バレーボール部どうですか？』ってな！」
ニヤニヤしながら話す田中。
「お前らうるさい。」
ガツッと頭の上に拳を入れる。
「「痛ってぇ！」」
俺がこいつらに聞いたのが間違いだった。
他の人のところへ行こうとすると、足を引っ掛けられ、転びそうになった。
「何すんだよ…。」
俺から出た言葉は、怒りなんてものではなく、呆れだった。
「後、8人…！いや、7人でいいんだ！」
「お前の力が必要なんだ…！」
西谷が中二病みたいなセリフを吐くと、段々と近づいてくる。
「…わかった。今日だけだからな。」
続く
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作者名：らいな☆ | 作成日時：2017年6月7日 0時
