・ ページ24
優太side
優「廉さ、今まですっごくすっごく頑張ってきてくれたよね。兄ちゃん達にもさ多分こういう弱いとこ見せちゃ悪いんじゃないか。とか思って色々我慢してきてくれたよね…？
海人にもさ、心配かけちゃいけないって思っていつも以上にお兄ちゃんしてくれてたよね？」
廉「…・・・ｸﾞｽｯ…ｸﾞｽｯ」
返事はなかったが、俺の胸に頷く廉の頭が埋まった。
優「本当に廉はえらいよ。頑張ってる。俺が廉だったらこんなに頑張れない。」
優「でもさ。廉。明日からちょっとの間、頑張るの方向変えてみない？廉にはすっごく大変なことかもしれないけど。自分の事だけを考えるっていう頑張り方。」
優「廉はね。今まず食べるのが怖くなくなるように頑張ってほしい。焦らなくていい。でもちょっとずつでも食べれる練習をしていってほしい。…逆にね、今まで頑張ってくれていたこと、ちょっと頑張るのお休みしてほしい。…いいんだよ。辛いって言っても。嫌だって言っても。今だけなら海人に対してだって100％のいいお兄ちゃんをしなくてもいい。海人もわかってるし、そのフォローは俺らがやる。廉はここを出れるように頑張る。・・・どう？できそう？」
俺の胸に埋まっている廉の頭を剥がして顔を覗き込むと、
廉のおっきな目はまた涙でいっぱいになった。
廉「…ッ。がんばる・・・ッｸﾞｽｯ」
優「ん。がんばろ。大丈夫。俺がいる」
またきゅっと廉を抱きしめると、堰を切ったようにまた廉が泣き出した。
廉「…う、うわーーーーーーんッっッうわーーーーーーんッっッっッぐッ」
俺もびっくりするくらいの号泣だ。
優「おー。どうしたどうした？」
廉「…しんどッかったっ。ずっとッっ…」
優「そっか。ずっと1人で頑張っててくれたんだね。ありがとう。もう大丈夫だよ。ね。
いいよ。いっぱい泣きな」
それからしばらく廉は今までの気持ちを全部洗い流すように泣き続けていた。
・
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 655人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
na.(プロフ) - 月海さん» いつもありがとうございます！優しい世界のお話を意識して書いてるのでそう言ってもらえるとのは本当に嬉しいです♡廉くんどうなるでしょうか…続き、楽しみに待っていてくれたら嬉しいです^_^ (3月7日 19時) (
レス) id: acd47871e5 (このIDを非表示/違反報告)
月海(プロフ) - このお話が大好きです。登場人物の皆さん全てが優しくて 私の癒しです。でも廉君心配です 岸お兄ちゃんに本当の気持ちを 吐き出せると良いですね。 (3月7日 1時) (レス) @page21 id: 8c6ed5089e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：na. | 作成日時：2024年1月28日 12時
