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「先輩、下の名前なんて言うの?」
頼んだ飲み物が届いて、空になる頃には
なんとなく距離も縮んで彼女の涙も引いていた。
「A!」
なんでか嬉しそうに教えてくれたけど
「A…」
「…うん?変かな。」
全然、変じゃない。
むしろ変なのは俺の方
「ううん、いいね。その名前」
名前を褒めるなんてことしたことない俺にとって
こんな言葉、歯が浮きそうだった。
A
その名前を聞くたびに、懐かしくて
大切にしていた思い出に泣きそうになる。
__『大丈夫だよ。
剛典がいなくても、もう、大丈夫。』
はっきり彼女が俺の手を離した1週間後
彼女はもう、俺の手の届く場所へさえいなかった。
あんなに仲が良かった、彼女の両親が
離れなければいけない現状にあったことも
家族が大好きだった彼女が
その時、どんな思いをしていたのかも
俺は何も知らなかった。
きっと、彼女が一番側にいて欲しかった時に
俺は側にいてあげられなかったんだ。
「剛典くん、痛いの?」
「…ん?」
心配そうに覗き込む先輩。
その顔が、なんだか昔おばあちゃん家で飼っていた犬に似ていた。
「剛典くん、痛そうだよ。
…って、笑ってる?え、なんで?」
表情がくるくる変わる先輩が、なんだか可愛く見えてきて
「ごめん、ちょっと知り合いに似てた。」
「知り合い?」
「うん、昔おばあちゃん家で飼ってた犬。」
「…なにそれ!それって知り合いっていうの?
心配したのに。」
怒ったように、口にストローをくわえたけど
その表情はちょっと嬉しそう。
「…ハナ」
「なに?犬の名前?」
「うん、あとこれからの先輩の。」
「ふふ、なあにそれ。」
「だめ?」
「…いーよ。」
まだ、進めない。
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yum(プロフ) - うわーー、どうしよう。名前が同じ先輩とくっついて欲しくない……一方的に一途に思い続けるのってすっごく辛いけど、嫌だよーー(泣) ……応援してます! (2017年10月25日 0時) (レス) id: 16305ab699 (このIDを非表示/違反報告)
はる - こんばんわー(≧∇≦)/勿論最後までお付きあいさせていただきます!!(o^_^o) (2016年3月13日 22時) (携帯から) (レス) id: dbdfd40753 (このIDを非表示/違反報告)
ピスタチオ(プロフ) - はるさん» おはようございます!今までで1番長くなる予定の作品なので、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。よろしくお願いします^ ^ (2016年3月12日 16時) (レス) id: 3a9972eb81 (このIDを非表示/違反報告)
はる - おはようございます!初めまして!これだけでもキュンキュンです(*´∇`*) (2016年3月11日 9時) (携帯から) (レス) id: dbdfd40753 (このIDを非表示/違反報告)
ピスタチオ(プロフ) - УU☆МЁさん» ふふ、ありがとうございます!更新、頑張ります! (2016年3月8日 0時) (レス) id: 3a9972eb81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピスタチオ | 作成日時:2016年2月21日 22時