輝くキミ。【ゆり組】

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赤side





お母さんに迎えに来てもらって、




翔太を連れて病院に行く。



ここまで体調が悪いと翔太も行きたくないと駄々こねることも無く、




俺の膝を枕にして、大人しくしてる翔太。






病院に着くと、やっぱり行きたくないと言い始めて、



仕方なく交換条件を出す。



「お弁当野菜無しで作ってあげるよ？」




単純な翔太は野菜なしの魅力に誘われ、




病院行くと言い始めた。



「涼太……だっこ…」



今日1日分の体力は使い果たしてしまったようで、




可愛く抱っこなんて言われたら、するしかなくなる。




おいでと手を広げると、抱きついてくる翔太を抱っこし、




病院の中へ。




待ってる人はほぼ居なくて、すぐ呼ばれた。




抱っこした状態だから、コアラみたいになって離れてくれない。



「今日はどうされました？」



翔太は人見知りなのか、喋れなくなってるから、代わりに答える。





朝から調子悪そうで、お腹の調子が悪いことと




授業中に戻してしまったことを伝える。



翔太の顔色見たり、聴診して、結果は胃腸炎だろうとのことで。




「点滴してもらう？」



痛いことが苦手な翔太はやっぱり首を横に振る。




先生にも点滴は大丈夫と伝え、家に帰る。





次の日とその次の日は体調が回復しなくてお休みしたんだけど、




翌翌々日には学校にも行けるようになった。




早退した日、クラスのグループメールは





翔太を心配するコメントがいっぱい来てて、




後々見て、翔太は目を潤ませてみていた。





クラスメイトもたしかに優しいけど、



それは翔太が誰にでも優しく分け隔てなく接するからだと思うんだ。



















翔太がクラスメイトに向けた優しさは、翔太自身に帰ってきてるんだよ。

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