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青side









脚立事件の翌日。




様子のおかしい涼太。



大丈夫と笑って誤魔化され、なんだか腑に落ちない。





教室に着くと、昨日のことをクラスメイトが心配してくれる。




ほんとになんともなかったし大丈夫と笑って答える。





クラスメイトは、涼太を筆頭にみんな俺に過保護だ。


そういえば涼太……








ガシャーン どん




大きな音がして、振り返ると、倒れている涼太。





一瞬で頭が真っ白になって、動揺する。




「りょうた!!」




すぐに駆け寄って、声を掛けるけど、動揺してる俺は



何したらいいかわからなくて、いつも肝心な時に何も出来ない自分が




心底嫌になる。



ガタイのいいクラスメイトが涼太を保健室まで運んでくれることになった。




俺はびっくりしちゃって、過呼吸になったようで、




クラスメイトに抱きかかえられて、保健室に。



「翔太、舘さんなら大丈夫だよ。」


クラスメイトが俺の頭を撫でようとして、手を止める。



「翔太触ったら嫌だったね。ごめんね。」





なんでそのこと…



舘さんが教えてくれたんだよって、笑うクラスメイト。




「舘さん、いつもいつも翔太のこと考えてくれるでしょう?



俺たちが翔太と話す時も、舘さんが色んなこと教えてくれたの。



例えば、大勢で囲むと怖がっちゃうとか、食べれないものとか、



翔太の興味のありそうな話とか、体調悪い時の癖とかね。」




知らなかった。




俺のなんとなくの日常生活は涼太によって、支えられてたなんて。



多くを語らない涼太だけど、俺のために色んなことしてくれてたんだ。




気づけなくてごめん。



救急車が来る頃には、涼太も意識を取り戻してたんだけど、



検査してみるってことで、病院に運ばれることになった涼太。




俺も過呼吸になったからって、一緒に検査受けることになって、



俺の場合は身体が弱いからただの過呼吸でも心配だからって。


「宮舘さん、どこか痛む場所はありますか?」



救急車の中で、色々質問をされてる涼太。



頑なに答えない涼太。





「涼太……昨日…」



昨日のことを話そうとすると、涼太が違うよって……




嘘だもん。



俺だってずっと涼太と一緒にいたんだから。



涼太が俺の事わかるように、俺だって涼太のことわかるんだもん。






「違わない。涼太昨日頭ぶつけてました。」




救急隊の人は、ぶつけたことを知ると、真剣な顔になった。

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愛都(プロフ) - ぽにょさん» うわぁ!今作初めてのコメント嬉しいです!今作はコメントを頂けず、不安でした。あべさくには何度か挑戦しようと書いてはみたんですが、続かず……並行して、短編集を作ろうと計画中なんですが、そちらで書かせていただいてもよろしいでしょうか? (2020年6月20日 9時) (レス) id: 00be13f8e0 (このIDを非表示/違反報告)
ぽにょ(プロフ) - とても毎回更新楽しみにしてました、完結お疲れ様でした!あべふかとかあべさくでも見てみたいなあって気持ちです! (2020年6月17日 23時) (レス) id: 2c3c24b282 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:愛都 | 作成日時:2020年5月15日 18時

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