ライバル。 ページ31
高校生幼馴染設定。
青side。
「おはよう。」
朝、眠い目をこすりながら玄関を出ると、幼馴染の涼太。
毎日一緒に行くからって、どんなに遅くなっても待っててくれる。
小さい時からずっと一緒にいた涼太。
おっとりしてて、マイペースな俺を置いていくことなく、ずっと隣にいてくれる。
そんな涼太と毎朝学校までの道を歩く。
「今日5時間目持久走だって。」
持久走は嫌い。
だって本当はもっと先に進めるはずの涼太の足を引っ張ってしまうから。
本当はもっと早く走れるはずの涼太は、いつも俺のスピードに合わせてくれて、下から数えた方が早いような走り。
小さい時は、俺より何でもできる涼太が羨ましくて、俺はわーわー泣いてたっけ。
足を引っ張るのはいつだって俺の方で、涼太は何も言わず俺に合わせてくれる。
でも、高校生になって思うんだ。
本気の涼太ってすごいんじゃね?って。
現実を見せつけられるようで怖いけど、涼太のことを1番わかってるのも俺だから。
だから、涼太の本気を見たくなってしまった。
お昼ご飯は、涼太が作ってくれるお弁当。
いつもすごく美味しくて、手を煩わせて申し訳ないと思いつつも、その優しさに甘えている。
「ごちそうさま。」
「はい、お粗末さまでした。じゃあ着替えよっか。」
「…涼太。」
立ち上がった涼太を引き止める。
「今日は涼太の本気が見たいから早く走って。」
涼太は驚いた顔で気づいてたの?って聞いてきた。
「じゃあて今日は翔太の要望に応えて、本気で走ろうかな。」
もうすぐマラソン大会本番。
走るコースは、本番と同じ学校施設外のコース。
「いつも下の方なのに、急に涼太が早くなったらみんなびっくりだね。」
チャイムに間に合うように、体操服に着替え外に出た。
今日は晴天。
とはいえ、冬だし冷えるしジャージ着て、スタート場所に並んだ。
「いつも通りのペースで走れよ。」
今日は涼太が隣にいない。
それだけでこんなにも不安になってしまうんだな。
みんな一斉に走り出した。
走り出してすぐ涼太の姿は見えなくなった。
なんだ、やっぱり涼太ってすげぇじゃん。
半分くらい走った頃
お昼ご飯のあとだったのが良くなかったのか、気持ち悪いしお腹もグルグルしてて思わず足を止めそうになる。
それでも我慢してゆっくり進んでいた。
でも身体は限界で、道の端に座り込んでしまった。
「…りょーたぁ…たすけてッ…」
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愛都(プロフ) - まちこさん» コメントありがとうございます!いつも大変お待たせしてしまい申し訳ないです。これからも楽しみにしていただけるよう、ゆっくりではありますが書き進めていきたいと思いますので、何卒宜しくお願いします!まちこさんにとって幸せな時間となりますように。愛都ーいとー (2022年2月22日 21時) (レス) @page43 id: 00be13f8e0 (このIDを非表示/違反報告)
まちこ(プロフ) - 愛都さんの描かれる甘々なゆり組が大好きなので新しいお話が読めてとても嬉しいです! (2022年1月10日 12時) (レス) @page41 id: 5f3bab2395 (このIDを非表示/違反報告)
アホ(プロフ) - 数日間翔太君が涼太君に甘えて涼太君も翔太君を甘やかすというのをお願いしたいのですが宜しいでしょうか?長々とすいません。気長にお待ちします。 (2021年5月26日 13時) (レス) id: caf121f86d (このIDを非表示/違反報告)
アホ(プロフ) - リクエストのお願いなのですが、翔太君がストーカーされている事に気づいて泣きながら涼太君に電話していたらストーカーしていた男性ファンに抱きつかれてセクハラされて泣いている翔太君を涼太君が助けて翔太君が涼太君に抱きついて離れず (2021年5月26日 13時) (レス) id: caf121f86d (このIDを非表示/違反報告)
愛都(プロフ) - アキさん» 大変お時間頂きまして、申し訳なかったです。ぬくもり。になります。上手くかけたかわかりませんが、楽しんでいただければ幸いです。今後ともよろしくお願い致します。愛都ーいとー (2021年4月17日 10時) (レス) id: 00be13f8e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛都 | 作成日時:2020年12月27日 19時