恋は祓うな。

其の七 ページ9

奈「朝といい昼といい放課後といい、毎日逃げ回りすぎでしょ」


あ「おい待て？前のあれを見て、登校前の尋問、今日までの周りの視線だぞ？耐えられねぇ！！でも好き！！」


茜「盛り上がってるとこ悪いけど、お客さん」


あ「ん？、、、はぅっ！！(白目)」


奈「あれ王子じゃ「きゃーー！！源先輩〜！！！」おおう、お疲れ様」


もう一度言おう。逃げるは恥だが役に立つ。多分。
＿＿＿

告白事件から約一週間。



あ「しまった！女子軍団の中に私の輝をおいてきた！！」



自ら嫉妬現場を作るとは。やっちまったぜ☆


ずっと逃げている私でーす。何故かって？

この一週間、告白現場をまた見てしまうわ、廊下ですれ違うときは他の女の子と話してるわ、おまけにみんなの視線がこっちに向けられる毎日だわ、、、


まあ、勝手に好きになって、勝手に嫉妬してる私が悪いんだけどさ〜。。。


考えながら逃げ込んだ先は屋上。
て、あれ？やばい、誰か倒れｔ「光！！？」



光「おお、、、Aか、？？あれ、俺今花子倒しに来て、、、」


あ「花子？女の子に手出しちゃダメでしょ！」



ちげぇ！と光に言われ、話を聞く。
花子とは“トイレの花子さん”の事で、学校の七不思議を祓うためにその“花子さん”を探していたらしい


あれだ、おばあさんが苦労して捕まえた悪霊。



あ「で、やられて杖に御札貼られたんか。ご愁傷様」


光「死んでねーー！！」



膝に乗せた光の頭を撫でる。
輝の髪もこんな感じなのかなぁ〜。輝のは撫でたことないから、ちょっと嬉しい。



光「ちょ、A？」


ナデナデナデ、、、


光「A！！？」


あ「おお、何だい光？」



手を掴まれたよ、兄弟掴むのが好きなのかい？？



光「A、なんかあったのか？」



こういう時だけ、真っ直ぐバカは勘がいいんだから。


あ「ねえ光、」


光「なんだ？」


あ「帰ってご飯作ろ！！」
＿＿＿＿＿

あ「てわけ、、、結構悲しい。」



ただいまこの一週間を光に報告中。
輝も光みたいに素直になってくれればいいのに。


源家のリビングでごろごろしながら光に不満をこぼす



光「んー、でも、輝兄がAのこと嫌ってるようには見えねーし、他の女子より話してるとき楽しそうだし、よくかまってるし。」


あ「そうだといいな、」



なんて、光の励ましと料理する音を聞きながら意識を手放した。

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