恋は祓うな。

其の三 ページ5

Aside
あ「よし、今日も終わり！！」


寧「はぁ、、、」


あ「あー、寧々？なんかあった？？」


席が隣で仲良くなった八尋寧々。
すごく可愛くて、一生懸命な子。赤根葵とも仲がいいんだよね、葵も可愛いんだなこれが。


寧「Aーー！！Aは好きな人にどうやってアタックする！？もう私何をやってもだめなのーーー！！」


あ「逆に何やったの！？」


あのね、と口を開き一部始終を聞かされる。
プレゼント大作戦、恋のボタン作戦、お弁当作戦。このあとももう一つやるらしい。


あ「ん？」


そういえば昨日、輝もワイシャツの袖のボタンが取れてたような。


、、、あれ？今日の昼休み、見慣れないお弁当持ってどっか行ってた気がする。


てことは、昨日輝が持って帰ってきたトマトとキュウリはもしかして！！


寧「友達が手伝ってくれてるんだけどさ、どれも逆効果で、、、！！」


寧々のプレゼントだあああああ！！！


寧「でさぁ！て、A？？息してる！？」


あ「っは！！危うく死ぬところだった、ありがとう寧々！！」


寧「うん、？て、大変！遅れちゃう！じゃあね、A！」


そう言って寧々はスクールバックを持って慌ただしく出ていった。


そっかぁ、、、寧々は輝のことが。。。
まあ、私も輝のこと好きとは言ってなかったもんなぁ。申し訳ないな。



奈「A〜、部活行こ？って、なんつー顔してんだ、、、」


あ「奈那ぁ〜！！」


小学校の時から仲がいい茅ヶ崎奈那。同じ部活で親友。私が輝のこと大好きなのも息をするのと同じくらい当たり前に知ってる。


奈「はいはい、王子様ね。てゆかさ、自販機行っていい？水筒の中身空なんだよね」


私は奈那に抱きつきながら首を縦に振る。
くそう、優女かよ、話題変えてくれたんだよねぇ〜、部活行く気になれないから。


あ「奢ってくれてもいいんだよ」


奈「ミルクティーね、わかったよ」



持つべきものは茅ヶ崎様。ありがたき。
なんて拝んでたのも束の間。



「おい！高等部の女子と中等部の男子が衝突したぞ！」



それが光と寧々だって知ったのは数時間後。

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