恋は祓うな。

其の十一 ページ13

あ「あなたはこの方をどう思いますか？」


奈「王子様も中々だよね、尊敬。やっぱ遊ばれてるんじゃない？」


あ「デスヨネ、シッテタ。」


、、、私も遊ばれてるに一票。




奈「(テレビ風に言うな)」


あ「(てへぺろ)」
＿＿＿＿＿

授業中。


さっきの休み時間、奈那に夜中のことを報告した。正論しか突いてこないけど。
遊ばれてるよなぁやっぱ。



、、、それでも昨日(今日の深夜)のことは恥ずかしいし顔がニヤける。



悲しいけどさ、それだけで一喜一憂しちゃうんだよね私は。



我ながらちょろいと思う。こんなんだから怪異に引っかかるんだなくそう。
いやでも、見えないんだから避けようがないじゃないか。



あ「うーーーーん、、、、」



本題に戻って遊ばれない方法について、脳内の中の私達で会議を開くとする。


好きって言いすぎかな？？好きって言うの辞める？

もっと押す？付き合って！って言えばいい？

いや、そもそも何故遊ばれてんだ？


脳内のぷちAちゃんと一緒にうーんと唸る。
源輝は手強いぞ、知ってるがな！


どーすればいいんだああああああ！！！



あ「はぁ、、、あれ、？」



手元にあって、さっき使ってたシャーペンがない
え、落とした！？


バサバサと教科書、ノート、机の中、慌ただしく探す。横にかけてあるバッグも見て、床も見たけど落ちてない。



はあん！！？



寧「A？どうしたの？」小声


あ「シャーペンなくしたんだけど、さっきまで使ってたのに！」小声



ていうか、あのシャーペン輝からもらったやつなのに！！！

私の筆箱、自分の好きな色でまとめてるんだけど、それに合いそうだからって何でもない日にプレゼントしてくれた大事なやつなのに！！！


くそおおおおおおおお！！！！！


そこでチャイムがなった。



奈「何バサバサしてたの一人で？」


あ「輝からもらったシャーペン、失くしちゃって。。。」


寧「貰い物だったんだ！うーん、どこに持ってったかなぁ？」


奈「持ってった？」


寧「ううん、何でもない！ようせいさんだったら、飴持ち歩いてれば平気だよ！」


奈「ほーん。Aに飴もたせとこう。」



二人の話し声が聞こえるけど流す。
はぁ、ついてない。
＿＿＿＿

放課後。


茜「え。あれじゃない？」


あ「見つけたーー！！おかえり輝シャーペン！」


茜「ネーミング壊滅的」


旧校舎の教室プレートに引っかかっていた。

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