【あんスタ】純白の悪魔【男主】season2

42.佐賀美陣side ページ2

佐賀美｢はぁ〜……っんとに…｣




近くの椅子に腰を下ろし

固くなった首を回すとコキコキと音が鳴る




佐賀美｢とりあえず…羽風、ありがとな｣

羽風｢はは…まぁ、はい｣

明星｢ね、ねぇ佐賀美ちゃん｣




保健室に来た時よりも意識がはっきりしてきた明星

その顔を見れば聞きたいことなんてすぐ分かるさ





佐賀美｢お前の聞きたい事くらい分かるよ…ここにいる奴らもそうだろ？｣



騒ぎが学校中に広まり、ここに集まって来た奴らは

全員Aと関わりを持った奴らだった



佐賀美｢の前に…騒ぎはどうなった？｣



アイドル科の生徒が殴って椅子を投げてなんて喧嘩を学校でやるなんて…

思わず頭を抱えた



伏見｢生徒会が責任を持って収めさせて頂きました｣

佐賀美｢…ありがとな、伏見｣



こいつには感謝しなくちゃならない

そう思った



伏見｢今、黒蝶さまはどちらに？｣

佐賀美｢別室だ、念のため隔離してあるよ｣



また暴れ出したら洒落になんねぇからな



チラリとあんずを見ると


あんず｢……｣


手元が震えて

今にも泣きそうな表情になってしまっていた




ここに集まっている奴らの表情も



苛立ち


失望


困惑


哀しみ


殺気



こう、変わってしまった






このままではAが努力してきた


"ダンス"を表現する場が消えてしまう様な気がして




ごめんな、A


お前は怒るかもしれない


俺は何も出来ないから


こんな事しかできないんだ



誤解を解くよ？







.




.




.






佐賀美｢少し…前の話をしようか｣

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