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袖を通したシャツが肌に張り付く季節、周りは部活を終え進路へと道を固めていく頃
こんなタイミングで新しく何かを始める事はかなり不自然な事かもしれない
でも、今の俺がする事はそれしか無い。新しい自分になるためには、ちゃんとした人間になるためには
これが必須事項だから
菅原にあんな宣言をして早1週間、成るべくボールに触ったり、バリボーを新しく買ってみたり、自分なりに努力はしていた
ただ、それは自己満足のうちに過ぎなくて。今だって、体育館の扉を触れずにその場に立ち尽くしている
こんな事になるんだったらあの2人と同じタイミングで入れば良かった、と今更後悔して地面を見つめながら長い溜息を静かに着く
引退シーズンのこんな時期に入部してくる3年生なんて不思議でしょうがないと部員達は困惑するんだろう。
こんな誰がいつどんな事をしたかも分からない手で触った扉なんて触りたくない。
頭をグルグルと巡る悩みと何時からか張り付いた考えが視界を鈍らせたのだろうか
「あの…?」
自分の後ろから聞こえる、自分より遥かに高い声。ただ、怖いものは恐い。思わず反射で肩がびく付く
声で分かっては居たが、振り向けば黒いジャージを着た眼鏡をかけた女が俺の方を不思議そうにこちらを見ていた
片手にボトルとバインダーを入れた籠を持っていた事からして、そのバインダーに書かれている[烏野高校排球部]の文字
今俺の目の前に立っている女はこの部のマネージャーで
清水「鷲見…くんだよね?」
鷲見「…はぃ…」
あの日、俺の話をベットで聞いていた、誰よりも先に俺の誰にも知られたくない秘密を知った、そしてそれを、アイツに漏らした張本人
男は嫌いだ、恐いから
自分も嫌いだ、汚いから
女も、お前も…そう簡単には好きにならないよ
結果的に物事が上手くいったとしてもお前のせいで俺の計画はぶち壊しになったんだ
嫌いじゃないけど好きじゃない。許さないよ
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mikitty(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしています! (2020年2月7日 1時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます。ノロマの便秘更新ですが応援して頂けると幸いです! (2017年12月5日 21時) (レス) id: d356dd4e6c (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 凄く面白いです!更新頑張って下さい!! (2017年12月1日 18時) (レス) id: f7b61362a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:塩味 | 作成日時:2017年2月11日 16時