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気が付けばもう家を出る時間
エントランスを出ると
影山｢西条さん…？｣
貴女｢あ…飛雄｣
昨日初めて出会った1年の飛雄と遭遇してしまった
これって…まずい気がするな…
貴女｢こんな朝早くからランニング？｣
俺に話しかけてきた飛雄は汗をかいて息がきれていた
影山｢…ッス…｣
貴女｢偉いなぁ…今日もこれから部活だろ？｣
.
うわぁぁぁぁぁ！！！
なに俺自分から部活のこと出してんだ！！！
影山｢西条さんはどっか行くんすか？｣
そのまま部活の事は触れずにいてくれ
貴女｢うん、ちょっとね｣
影山｢…今度部活来てください。じゃないと日向がうるさくて｣
日向…って翔陽のことだよな
貴女｢どうして？｣
影山｢西条さんとバレーしたいって黙らないんです｣
あっ…言ってたわそんな事
貴女｢分かった、飛雄の為にも部活顔出すよ。日向にも今度行くから黙っとけって言っといてな｣
うわぁ…俺顔出すとか言っちゃったよ…
何自分から…
影山｢絶対っすよ？｣
飛雄と目が合う
少し心臓がドキッとした
貴女｢…飛雄…目綺麗だな…｣
本当に心からそう思った
のに
影山｢…！！！ぜっ、絶対に来てくださいね！！！
失礼します！！！｣
足早に走って行ってしまった
俺…何かしたか？
疑問に思ったまま歩きだそうとすると
影山｢西条さん！！！｣
大声で名前を叫ばれた
おいおい、まだ朝早いんだから近所迷惑だろ！
影山｢…西条さんは何も気にせず笑ってた方がもっとかっこいいと思いますよ。じゃあ…｣
影山｢……また会いましょう。Aさん｣
また走って行ってしまった
てか…
今飛雄Aさんって呼んでたよな
顔…紅くなってたよな
なんだ飛雄
お前…
貴女｢可愛すぎんだろ…｣
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作者名：そると | 作成日時：2015年7月26日 15時
