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19. ページ20
貴方｢俺を頼れよ…か…｣
俺って案外地獄耳なのかもしれない
だってあのスガさんの小さなぼやきが聞こえてしまうのだから
貴方｢ただいま…｣
俺の吐いた言葉は誰にも返される事無く空気となる
壁紙も家具も白で統一された部屋
より広く感じて
より寂しく感じる
貴方｢はぁ…｣
新しく新調したソファに体を沈める
スガさんのあの言葉が凄く心に残っててむず痒い
学校に行くのは来週からで今は土曜日
明日から火曜まで東京で撮影して…
貴方｢全然ここ居らんねぇじゃねぇかよ…｣
わがまま言ってここに来たからしょうがないとは思っているけれど
いくらなんでも辛い
こんなんじゃ練習参加出来ねぇよ…
いや…参加出来ないのは元から…か
今でもあの時の自分の選択を恨むばかりで前に進めない
貴方｢俺って本当駄目な奴だなぁ…｣
.
.
乾いた笑いしか出てこない
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作者名：そると | 作成日時：2015年7月26日 15時
