手紙 ページ35
日本に行って一週間が経ち、韓国へ一人戻ってきた。もう年は開けていた…
火葬は日本で行い、今日はおじいちゃんとアッパとオンマの眠るお墓に納骨する。
きれいな海の見える、丘の上にあるお墓に来た。
「おばあちゃん…もう安心して眠ってね？
私なら一人で大丈夫。また会いに来るね…」
それだけを言い残して、私は自宅に戻った。
そして静かな部屋に入る。
「ただいま…」
もう二度と誰にもおかえりなんて言われない。日本から送った段ボール箱だけが私の部屋に置かれていた。
そう思うと、涙が零れ落ちた…そして、泣き止まないまま段ボールを開ける。
老人介護施設から言われたのは生前おばあちゃんが私に残しておきたいものだけを渡してといったらしく、服も何も残されてなくて段ボールひと箱分だけが遺品となって私のもとに来たのだ。
そこに入っていたものはアルバムが3冊。古い脚本が5冊。手紙が何通もあって…指輪の箱とネックレス、髪飾りが3つ、鏡…そして真新しい紙袋に入っているDVDとお守りと手紙2通。
真新しい紙袋に入ってる手紙2通は、おじいちゃんとおばあちゃんから書かれたものだった。
手紙を読む…、おじいちゃんが病気になってこの手紙を二人で書いて、私に残しておきたかったらしい。でも二人は夫婦なんだって思う。
二人とも同じことを書かないでよ。
おじいちゃんはおばあちゃんと出会えて幸せだったとか、おばあちゃんはおじいちゃんと出会えて幸せだったとか…
先立たれて残されるほうが辛いとか…生きてる間、一生愛されて幸せだったとか…そんなの残されてる私に言わないで。
娘夫婦に先立たれて辛かった、アッパに苦労をかけて申し訳なかった…私に笑顔を取り戻してもらいたくておばあちゃんが無理やり子役をやらせ手申し訳なかったとか…全然申し訳なくない。
私が笑ってられたのはおばあちゃんがいたからなんだよ？おじいちゃんがいたからなんだよ？
演技をすることで、アッパやオンマのこと忘れられたんだよ…
一生手をつないでいける相手を選べとか、おじいちゃんおばあちゃんになっても幸せに生きていける相手を見つけろとか…無理があるよ。
おじいちゃん、おばあちゃんみたいな夫婦なんて作れないよ。
最後の分は二人とも見て書きあったかのように同じ文章だった。
出会えて幸せだった。愛してくれてありがとう。Aに幸せになってほしい…これからも輝けるAへ…
手紙を読み終えると私は孤独になったんだって思った。
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革ベルト
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いっちー(プロフ) - ゆうちょすさん» 楽しみにしていただいてありがとうございますm(__)m更新頑張ります！ (2012年10月13日 7時) (
レス) id: 53c729a459 (このIDを非表示/違反報告)
いっちー(プロフ) - あいくま。さん» ありがとうございますm(__)mキュンキュンするように書けるかわからないのですが…頑張ります。 (2012年10月13日 7時) (レス) id: 53c729a459 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうちょす(プロフ) - この小説毎日楽しみにしてます！更新ふぁいてぃんです！^^*ﾖﾝﾐﾝがかっこいい〜/ (2012年10月13日 6時) (携帯から) (レス) id: b28c13d420 (このIDを非表示/違反報告)
あいくま。(プロフ) - 胸きゅん楽しみにしています(*´ω｀*) (2012年10月12日 23時) (レス) id: cc726acbdb (このIDを非表示/違反報告)
いっちー(プロフ) - ジェラムさん» ヨンミンの巻き返し楽しみにしていてください(*^_^*) (2012年10月12日 1時) (レス) id: 61bcdc7bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いっちー | 作成日時：2012年9月20日 16時
