【QK】丑三ミステリー (ページ39)

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・おまけページ39

side河村

福良がお化け屋敷に入ってから、だいぶ時間がたった。言葉巧みな須貝さんは、状況説明をあの子にしている。
そして、伊沢は隣に居る。その伊沢拓司が口を開いた。

「…山本と福良はさ」
「ん、何だよ急に」
「なんで入り口を通れたんだろう」
その事か…
「僕だって考えたけどねぇ」
答えは出てこなかった。
「須貝さんが戻ってきたら、じっくり考えよう。三人寄れば文殊の知恵だし」
僕はそう言って、須貝さんの方を見た。
…後ろのポケットから御札が飛び出してる。

「あれ、何であんな御札出てんの？」
「僕も思った」
…ん？
須貝さんは、ズボンの右ポケットに入れてなかったか？すると、あの御札は____

「誰かの？」
「は？」
立ち上がって須貝さんに近づく。
「須貝さん」
「えっ、何？」
須貝さんは、ぱっとこちらに振り返った。
「割り込んですいません。…御札を出してみて下さい」
「わかった…はい」
そう言って須貝さんは、右ポケットの御札を取り出した。
「回れ右」
「お、おう」
困惑しながらも、言う事に従ってくれる。忠犬だなこいつ。
後ろのポケットに差し込まれた御札を取り出す。
「…これは別の人のなんですね」
山本は御札を置いて行った。そして、福良は御札を持っていなかった。しかし、僕らは持っていた…

「解ったぞ」