【QK】丑三ミステリー (ページ35)

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・骨です、骨です、骨です、恐竜です、骨です、ページ35

side福良

「なら…河村さんが、御札を持っているのにも納得ですね」
「あれ？そうなの？」
「はい、ポケットからぴょこっと出てました」
気づかなかったな。まぁ僕は途中参加だし。

「この御札、全部使うことになるんでしょうか？」
「どうだろうね。3枚は余分ってことなんだけど」
これから何か起こるであろう、恐竜を二人で見た。

「え？なんか違う…」

と、山本がこっちを見て言った。
「そう…？」
変わった所は無いように見えるけど。
…いや、肋骨が多いか？

「わかんない」
「…福良さん、後ろの犬の骨が＿」
振り向く。
__君、しっぽと歯はどうしたのかね。

「他のやつは？」
山本に訊く。
「ああ！ヒレが無くなってる！」
魚からヒレが無いのは大問題じゃないか。もう一度恐竜をみた。
さっきは無かったはずの、魚のヒレのようなものが付いている。
…耳の後ろらへんに。シャワーズかな？

「他のも少しずつ無い！」

…つまり、目の前にある恐竜くんは、もう恐竜じゃないと。

「…キメラじゃないか」
「キメラですね」

“キメラ”に反応したのか、そうでないのか分からないが。そのキメラは首を動かした。

「やっぱり動くんじゃないか！！」
山本の大声が響いた。
さて、どうやって御札を貼るか。
あの巨体が動くなら、避けれる可能性は高い。そもそも骨だし、牙と爪に気を付ければ…

不意に山本に向かって何かが飛んだ。
「山本！危ない！！」
「うわっ！」
カツンと、壁に当たって跳ね返り落ちた。それを山本は拾い上げる。

「嘘でしょ…」
「何だった！？」
山本に近寄る。手にあった物は骨だった。

…避けれないかもな。