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・ベタ展開、一周回って不安説。 ページ34

side福良

扉の先は、他よりも広い部屋だった。
「わぁ、すごい…」
中央にはでかでかと、骨格標本が置いてある。形からして恐竜。センターにあるし、ティラノサウルスだろうか?
「福良さん。一つ予想言っていいですか?」
「僕もそう思う」
「まだ言ってないよ!!」
だって分かるんだもん。これから起こりうる事と、山本の考えてる事。

「それで…何?」
「あの恐竜動きますね」
「僕もそう思うよ」
やっぱりですかー。と、山本は言った。
今日一日の経験でも分かる。あの骨は動く。
「…それが現実になる前に探そっか。御札。」

中央の恐竜以外にも、四隅に魚類、鳥類、犬科、両生類…? の骨格標本があった。形的に、サンショウウオかな?

「あった! __また絵画の裏だ〜」
僕が違う絵画を触っているうちに、山本が見つけたらしい。
ならもういいか、と思っていると

パラ…

御札が落ちてきた…?
「あれ? 山本が見つけたんじゃ…」
落ちた御札を拾うと、とてとて山本が寄ってきた。
「御札…絵画の裏に、2枚ずつありませんでしたか?」
「あれ、ほんとだ」
落ちてきた一枚と、まだ絵画の裏に残っていた一枚で合計二枚。

なんで、こんなにあるんだ…?
四つのうち、一つだけ…


「__そういえば!」


四つの分かれ道のうち、須貝さんの道だけ…
というか、須貝さんの道に残り全部を入れたっけ。
残り全部といっても3枚だけだけど。
…だとしたら合計4枚か。

「そういえば何ですか?」
「山本には、まず分かれ道の事から説明しないとね」


ぽかんとした顔をする山本に、僕は説明をし始めた。

・骨です、骨です、骨です、恐竜です、骨です、→←・百々目鬼(どどめき)


作者から

【鬼屋は誘う】と【暗夜は続く】完結しました。ありがとう!!


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作者名:MOKKA | 作成日時:2023年11月22日 21時

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