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・八つ足 ページ32

side福良

次の部屋には水槽が置いてあった。
「もう水槽が嫌いになりそう」
十分トラウマな気がするけど。
「あの水族館と違う所は、生き物が居ることですかね」
そう、全ての水槽に魚がいる。
「…御札、先に探してみますか?」
「そうだね。変な事が起こる前に見つけようか」

小さい棚や机、水槽の置いてある棚などを、隅々まで探した。
…しかし、見つけることはできなかった。
「無いな…」
「もしかして、怪奇現象が起こるまで出てこないとか」
「違うと思うけどな。一つ目はそうだったし、二つ目だって置いてあったのが取れたのかも」
もう一度、黙々と探索を始めた。

____________________

もう、他に探してない所なんて……


____ん?


「あれ?」
「どうしましたか? 福良さん」
「今、すごい視線を感じたんだけど…」
「怖いからやめて下さいよ」
でも確かに、四方八方から視線を感じた。

見てる奴なんて、山本ぐらいしか居ないのに。
「んー…。無いですねぇ」

パシャ

「え?」
「今、水の音したよね…?」
まって、怖い怖い。

バチャッ

今度は後ろから、水の跳ねる音がした。
「挟まれてる?」
過去の経験(ドロドロスライムの経験)から、“何か”が居るのではと、推測がたった。
また、複数…?




バシャッ!!


「うわぁっ!」
推測が確かになった。
八つの水槽から、灰色の触手の様なものが出てきた。その触手に付いていた丸いものから、タコの足だと分かった。

・百々目鬼(どどめき)→←・許容


作者から

【鬼屋は誘う】と【暗夜は続く】完結しました。ありがとう!!


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作者名:MOKKA | 作成日時:2023年11月22日 21時

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