【QK】夕焼ミステリー (ページ24)

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面白い悪夢ページ24

しばらくして、3人が集まった。福良さんは遅れるらしい。
病室は静寂に包まれ、誰も喋らない。
「急に呼び出してどうしたんすか…しかも俺だけじゃなく」
こうちゃんが口を開いた。
「んー福良には居てほしいんだよな…」
このまま待つ。と伊沢は言った。

本当にどうしてこんなに呼び出したのだろう。そんな大した話なのだろうか。伊沢だけ見てるわけにもいかず、河村の方に向く。…顔を顰めている。どうやらアイツは怯えている？まぁそうか、今、伊沢から余命宣告なんぞ受けたら…と考えると怖い。
「ごめん！遅れた～！」
福良さんの荒い息がよく聞こえる程静かだった。
「いいよ。まだ話は始まってない」
河村が答えた。福良は荷物を置き、こちらへ寄ってくる。
「__何か話すんだ…？僕、伊沢が呼んでるとしか、送られなかったから知らなかったよ」
「あっ…！」
確かに俺はみんなに“同じ”メールを送った。
河村は苦笑…伊沢は口を開く。
「そうだよ。今日は俺から話がある。
　とっても、不思議な、不思議な、話…」

伊沢は楽しそうに、面白そうに、それでいて寂しさを持った表情をした。
これから聞く話の内容は、とうてい信じがたいものであった。