【QK】夕焼ミステリー (ページ12)

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7日目ページ12

by須貝

会議…と言っても2人だけなので、今居るのは会議室ではなく居酒屋だ。広く、個室もあるいいお店。たまにメンバーで来るので、店員は快く小さな個室に案内してくれた。

とりあえず2人で初手の酒を頼んだら、福良さんから話し始めた。
「どうだった？伊沢の調子は…僕あんまり行けてないんだよね」
「元気だったよ。一週間もすれば普通にできるんだって」
すると部屋の扉が開きお酒が届く。じゃあ須貝さん！と福良が言い、
「えー仕事おつかれさん。乾杯！！」
大きな声で続けた。
嗚呼うまい。

「…そろそろ本題に入ろっか」
「あ、はーい……俺から？」
お酒を3分の2飲んでから会議を始めた__
まずは観察日記を書きはじめたことを言い、次にぼーっとしてることについて話した。俺は伊沢のことだけだったが、福良さんは(オフィスにいたし)他のメンバーにも、目を向けていた。
「__山本はぜんぜん元気ないし、こうちゃんは仕事が進まなくなったりするし、河村は考え事増えるし、乾は手土産ではしゃぎすぎ。まぁ伊沢がいないと寂しいのは分かるけどさ」

そう、みんな寂しいのだ。なんだかんだ『うるさい』って文句言える、あのオフィスが好きなのだ…
「福良さんは疲れてるし、」
「須貝さんは病院行きすぎ」
「ついに言われてしまった！」
あははっと笑いがおきる。俺は残りのお酒を飲み干した。
「山本といえば口数も減ったけど…あぁ病室での話だけだけどね。やっぱり行くと精神的にキツイんだろうなぁ」
「それは思った！…こうちゃんも同じようなもんやけど」
確かに、と福良は笑った。お酒が進む。
「あと河村さんは？」
気になって福良さんに聞いてみた。
「河村はねぇ…仕事の進み具合が遅くなったかなぁ。前、僕にちょっかいかけてきて『気分転換』って言ってたし、お疲れだよね」
福良のお酒も空になった。
「そうかぁ。あっ二杯目何する？」
「そういえば、おつまみ頼んでないんだけど」

メニューを取り出し覗き込んだ。