【テニプリ】平和に過ごしたい(願望)２

本気だよ　幸村side ページ5

俺を見た瞬間、顔を青くする御神さん…うーん…ちょっと傷つくなぁ…

『なんでいんの…』

「学校だからね」

『……何か、用…マネには…ならない…から』

「やっぱりだめかな。今すごく忙しい時期でさ、練習したいんだけど、マネの仕事もあって、練習時間を割いてやってくれてる人もいるんだ…」

『……来年、再来年に期待して…私じゃ無理』

「どうして？俺ね、知ってるんだよ。面倒くさがりでも、図書の仕事はきっちりこなしてる事。柳生や、柳から聞いてるしね」

『(柳もテニス部なのか…嘘だろ…)』

知らなかったって顔してる…そんなに俺達に興味ないんだな…

「そういえば、丸井から治療が上手いって聞いたんだ。本当に？」

『…上手くない。丸井の勘違いだと思う(丸井もなのか…)』

「ふふっ、最初は誰でも初心者だ。だからね、気負わなくていい、何かあったら、僕達も協力するからさ、だから、マネージャーに…なってはくれないかい？」

『……何度言っても、答えはNOだよ。私は普通に暮らしたい』

「それでも俺達は諦めないよ。何度でも勧誘する。来年も再来年も…君がYESと言ってくれるまでね」

『…はぁ……。…私…中途半端な気持ちでやりたくないんだよ。みんな頑張ってるのに、いやいや入って仕事とか、みんなも不快だろうし、真面目にやってる人の迷惑だ。』

「こんな時まで、相手のことを尊重するんだね」

『まさか…ただの綺麗事だよ。そもそも、自分でやりたいって思ったらまだしも…それに、私以外にもいい人は沢山いる。来年、再来年、入学してくる子を勧誘すればいい』

「……せっかくいい人を見つけたと思えたんだけどな…この学校のほとんどの女子はもう、男目当てばかりで入部してくるんだ。愛されること、逆ハーレムを望む人ばかり。そして、思ってたのと違うだの、仕事がハードだの戯言を吐いて、退部する」

『なかなかに凄まじいな…。女の子は素敵な人に愛されたがるんだよ。私は例外だけど』

「……くすっ、だから君がいいんだ。真名部さん？って子は、陸上部だし、兼部は難しいからね」

『……何度言われても無理…忙しいのは分かるけど…私だってやらなきゃいけないこと、山ほどあるんだ。』

「そう…でも諦めないよ。何度も勧誘するからね」

『そのたびに断る』

「どっちが折れるか、楽しみだ」

『絶対折れないから』

君は、いつも俺を退屈にさせないね…御神さん

「(3年間、諦めないよ。絶対に)」

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