【テニプリ】平和に過ごしたい(願望)２

優しい先輩方 ページ13

『……なんで私なのかなぁ…』

「どうかしたのか？」

『うわっ、霧生先輩…と…』

「毛利寿三郎いいます。よろしゅう」

『どうも…』

「毛利、こいつは俺の後輩の御神。御神Aだよ」

「あ！噂の御神さんってあんたか！！」

『噂……？？？』

「テニス部で今、話題になっとるんよ〜。俺達に興味ない珍しい女子を今マネージャーに勧誘しとるって。いやぁ、こんなすぐに会えるとは思わんかったわ」

『え、なにそれ…』

「勧誘されてるのか？」

『…はい』

「霧生の後輩なら、ええかもな〜。かわええし」

『……』

「(めっちゃ警戒されとる…)」

「テニス部の勧誘断るとかお前ほんと凄いな。有名人になるかもしれないのに」

『そういうの嫌いなので…それに、中途半端にマネの仕事とかしたくないです。両親いないから家のことは全部自分でしなきゃいけませんから、部活やる時間を設けられません。だから断ってるんです…けど…』

「粘り強く勧誘されとるんやろ。まぁ、御神さんみたいな子、ほんま中々おらへんから、しゃあないやろなぁ。俺もテニス部やけど、嫌やったらやっぱり、御神さんの意見尊重したい。何やったら俺が部長に話しつけんで？そいで諦めてもらう手もある。どうやろか」

『いや、あの…初対面の人にそこまでしてもらうのは…』

「べっちょない、べっちょない！！」

『べっちょ……？』

「播州弁で、大丈夫って意味」

『霧生先輩、よく知ってますね』

「俺も最初分かんなかったから調べた。まぁ何かあったらいつでも相談乗るから、気軽に二年の教室とか来ればいいよ。」

『…ありがとう、ございます』

なんて優しい先輩方だろうか

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