女帝は第参席に甘い

乱心 ページ11

学校を控えめに封鎖して1週間、

関東卍會の首領、佐野万次郎が乱心していると噂を耳にした。


「三天が集まってんの？」

A『そうです。』

「竜胆は無事？」

A『六波羅は寺野、鶴蝶が重症とは聞いていますがそれ以外はなにも．．．』

「よし、行くぞお前ら」


竜胆が心配でイツメンを連れて三天の戦う場所へ向かう。


左京『佐野を止められる人は誰も居ないんじゃないか？』

「まじ？離れて見てた方がいいか？でも竜胆が心配。」

右京『俺らからするとAが飛び火くらう方が無理だぞ。』


全然抗争が見えない場所なのに

右京、左京、そしてイツメン(傘係)に止められ

私達はもう近付かない事にした。


「お前ちょっと見てきてくんない？」

A『了解しました。』


影の薄い奴を送り込もうとしたが

帰ってくる途中やられて

なにも報告がないという事が怖いのでBとCにも行かせた。


「傘ちゃんと持てよ。」

D『すみません！』


2人で3人分の傘を持っているイツメンは

なんだかパッとしなかった。


左京『俺は自分で持つから京本と右京絶対濡らすなよ。』

E『ハイッ！』


優しい左京は自分で傘を持つことを選択した。


AとBが戻ってきた。


A『元東京卍會の壱番隊隊長がボコボコにされてます。』

「まじ？壱番隊はお気に入りじゃなかったのか？」

左京『壱番隊隊長こと花垣は東京卍會に入隊する前から佐野に目にかけられていたと聞いていたが？』

B『佐野を止めようとしたら攻撃されているらしいです。そろそろCが六波羅を見て帰ってくると思います。』


Bの言う通りCは戻ってきた。


C『灰谷蘭・竜胆共に目立った外傷はないです。』

「竜胆だけで良かったのに。」

右京『あれ？梵首領じゃないか？』

京本・左京『「見えねえ。」』


右京によると瓦城がやられっぱなしの花垣と

乱心中の佐野の間に割って入ったらしい。


左京『確か現在花垣は梵のメンバーだ。きっと庇っているのだろう。』

「おい。続々と散ってくるぞ。」

右京『見に来たのバレる前に帰んぞ』


逃げ足一級の実力を見せたいのか

イツメンはそそくさと帰っていきやがった。


「．．．私らを置いてくとか有り得なくね？」

左京『Aがずば抜けて走るの遅いだけだ。』

右京『担ぐか？』

「まじ？」


結局先に帰ったイツメンのうちの1人が

教師の車乗っ取って迎えに来てくれた。


「こういう所好きだぜ」

左京『お前ほんと調子いいな』

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