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草丈の高い藪の中で
群生するわけでもなく
ひょっこり一本で顔を出すワラビを
自力で探せというのは
初心者にはかなり高いハードルだ
千「じゃあ、ヒントはあれ」
千広は近くに丸まっていた
千「じゃあ、ヒントはあれ」
千広は近くに丸まっていた
茶色いシダの枯れ草を指差した
千「去年のワラビが枯れた跡
去年の枯れ草の中には
千「去年のワラビが枯れた跡
去年の枯れ草の中には
今年も生えるから見つけやすい」
まあ、先に誰かに採られてなければの話やけど
まあ、先に誰かに採られてなければの話やけど
と千広は笑った
確かに近所の人に
採られている可能性はなきにしもあらずだ
千「でもこの季節のワラビは
千「でもこの季節のワラビは
生育条件が良ければ
次から次に生えるから」
頑張りや
頑張りや
と千広は笑って立ち去った
丸まった枯れ草は特徴的で
丸まった枯れ草は特徴的で
その中を探すと
白い粉をふいたような新しい
ワラビが次々と見つかった
まるで宝探しのようだ
見つける面白さの点では
ワラビが次々と見つかった
まるで宝探しのようだ
見つける面白さの点では
今まで経験した野草の中でも
ダントツだろう
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作品のジャンル：恋愛
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作者名：岩ちゃん | 作成日時：2016年12月13日 17時
