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ギィ、と音を立ててドアを開けると、埃部屋の中からっぽくカビっぽい匂いが鼻を刺した
咳き込まないように口元を袖で覆いながらそろり、と足を踏み入れる
「……………あった」
夢の中で見たものと同じ物が、そこにあった。あの夢の中で誰かを呼ぶ僕は、1冊の本を抱えて泣いていた
ここにあるという確証はなかったが、入ったはずのないこの部屋の既視感と妙にリアルな夢が繋がっていると直感した
ここに長居する訳にはいかない。叔父達に見つかったら大変なことになる。こんなことがバレたらどう処分されるか分からないのだ
慌てて部屋を出ようとすると、足元で金属が掠れる音がした。足元の何かをポケットに突っ込んで急いで部屋に戻る
何とか本を持って部屋に戻ることに成功し、ホッと息をつく
抱えてきた本を見下ろす。やはり、夢の中で見たものと同じだ。胸の中で、好奇心と不安を混ぜたような形容し難い感情が渦巻く
ようやく僕は決意し、この本と向き合うことにした
息を吸って、ゆっくりと表紙をめくる
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めろんぱん(プロフ) - もももさん» 返信遅くなりすみません!ありがとうございます!! (2020年11月22日 19時) (レス) id: 24dbf2b9b1 (このIDを非表示/違反報告)
ももも - これからの展開が楽しみです!応援してます! (2020年10月4日 22時) (レス) id: 8cb9ab5926 (このIDを非表示/違反報告)
むう。(プロフ) - めろんぱんさん» 勿論です!楽しみにしております。 (2020年9月25日 22時) (レス) id: 639ff9af3e (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - むう。さん» ありがとうございます!これから頑張って書くので引き続き読んでいただけると嬉しいです! (2020年9月24日 23時) (レス) id: 24dbf2b9b1 (このIDを非表示/違反報告)
むう。(プロフ) - はじめまして。とても楽しく作品を拝見させて頂いております。すごく面白く、これからの展開も楽しみにしております。 (2020年9月20日 23時) (レス) id: 639ff9af3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろんぱん | 作成日時:2020年9月19日 0時