【第95章】嫉妬 ページ10
不振なほどに大人しく運ばれるコネシマに首を傾げながら城の前に到着すると既に顔見知りも同然のAと冷徹、心が無い等と仲間内でも囁かれ、恐れられるコネシマの姿にお化けでも見たかのような声で絶叫し連絡を入れる門番達を眺めた
その後数分で、
tn「……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ
「、ども」
kn「とんとんやぁ！」
tn「すんませんねぇウチの駄犬(激強調)が」
「いや、別に」
ドス黒いオーラを撒き散らし現れたナンバー2に門番が部屋の隅に逃げて行くのを視界の端に捉えながら声をかけたが薔薇並みに刺々しい言葉がコネシマに向いている
そんなコネシマは相変わらずぽやぽやしながら首にくっついてるし、とため息をつくAからコネシマを預かろうとしたトントンだが首が危うく成程に抱きつき取れない為渋々部屋まで届ける事に
「連絡御苦労」とドスの効いた声で兵達を労うが更に震える様子を苦笑いしてから一緒に歩き出した
そして、城の中へと入ると
ut「シッマ」
kn「！大先しぇ」
tn「お前、監視は」
ut「ロボロに投げてきた」
「…」
入り口の横に背中を預け紫煙を燻らせる鬱はいつも通りだったがその声を聞く度にやけに背筋が寒い。居心地悪く足を引こうとしたその時早足で近づいてきた鬱がコネシマの胸元を荒々しく掴み腕から引き摺り落とした
kn「い゛でぇ！？」
ut「酔いは醒めたか？」
kn「何す…ん、」
tn「だ、だいせんせ？」
ut「酔いが醒めたんなら部屋に戻り。はよ」
kn「ぉ、お…ぅ」
ut「あくしろや」
痛みでほろ酔いから醒めたコネシマが頭を抑えながら身体を起こし噛み付こうとするがこの瞳を見上げて声が出なくなる
いつもの緩くおちゃらけた空気が一切無く、太陽の光さえも飲み込む深海の様な昏い瞳と殺意の滲む声に怒りを忘れ戸惑うトントンに急かされコネシマはその場から逃げ出した
その背中が廊下の角で見えなくなるまで見ていると伸ばされた掌が視界の端に移り視線を戻すと
ut「痛かったやろ、すまんな」
「あ、あぁ」
tn「ちゃんと消毒したか？ペ神とこ寄るか？」
「いや、処置ならちゃんとしたし、後は自分で出来る。コネシマの方は頼んだ」
ut「よぉ似合っとるよ。でも、」
伸ばした掌で髪を耳にかけ、耳朶をなぞる鬱の指にゾワゾワとした感覚が走り逃げそうになる身体をグッと抑える。その様子に薄らと笑みを浮かべながらピアスを触り
ut「この色は、嫌やな」
「ッ…う、鬱？」
tn「大先生落ち着け。Aがビビるやろ」
ut「…すまんな」ﾍﾆｬ
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霧幻(プロフ) - LUさん» コメントありがとうございます┏〇゛最後まで頑張ります！ (9月20日 7時) (
レス) @page37 id: 495a1b59b2 (このIDを非表示/違反報告)
LU - わ〜！！！滅茶苦茶好きです……！！knさんとの絡みが特に好きです……！！一気読みしちゃいました……！！応援してます‼️お身体に気を付けて頑張ってください〜〜✊ (9月18日 21時) (レス) @page38 id: cc01457125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧幻 | 作成日時：2023年7月15日 16時
