【第94章】蒼石 ページ7
城で軽く遊んで総統のアイスを貪った日から数週間経った季節が動き始めた頃、Aは珍しくまだ空が明るい時間帯に私服で街の中心部にある公園のベンチ誰かを待っていた
誰をかと言うと、
kn｢コッチやで！｣
｢駄犬煩い、｣
kn｢誰が犬やゴラッ｣ｶﾞﾙﾙ
見ての通りチワ…では無くこの国の最前線をどっかの仔犬と一緒に駆けるコネシマ。かなり前から適当に避け続けていたコネシマとの飲みの約束？(と呼べるのかも分からないやり取り)を果たす為にこんな人通りの多い場所にやってきたのだ
慣れない格好、慣れない状況…そして嫌でも感じる人の視線
そんな居心地の悪そうなAの様子に気づいたのか｢行こか！｣と手首を掴み人並みを突っ切る様に歩き出した彼に引かれる
暫く大通りを歩きながら周りの店を眺めていると、
kn｢お！ここ寄るで｣
｢？…あぁ、｣
kn｢邪魔すんでぇ｣
mb｢いらっしゃいませ｣ﾍﾟｺﾘ
突然ピタリと足を止めたコネシマにぶつかる前に足を止めるとすぐ横の店のショーガラスをじっと見つめ入っていく彼について行くが……此処、ジュエリーショップで何するんだ？
首を傾げながらドアを潜ると少し薄暗い店内には沢山のショーケースが並び幻想的なライトに照らされその輝きを主張していた
kn｢アレ欲しいんやけど｣
mb｢ただいま御用意致します｣
｢…お前ピアス付けるんだな｣
kn｢ん？｣
慎重に取り出され運ばれていくそれを視線で追いながら言えば｢何が？｣と言わんばかりの顔で首を傾けるコネシマ
その反応に更に頭上にハテナを浮かべたAだったが運ばれて来たのは蒼天が結晶化した様な宝石があしらわれたシンプルなピアス
学生期、若気の至りに空けたピアスホールは就職してから付けることが無くなりとっくの昔に塞がってしまっているがシンプルかつ気品のあるソレは正直Aの好みであった
じっとピアスを見つめるAにどこか嬉しそう笑みを浮かべたコネシマは
kn｢お前にやるわ｣
｢……ん？はい？｣
kn｢どうせやから片っぽずつ付けるか｣
｢いやいやコネシマさん？｣
どうせ、て何？しかもそんなバカップルみたいな事しませんけどお餅つけ？と宇宙猫目しているAに気付かずあっという間に小切手で精算しコイツが持つには似合わな過ぎるショッパーを持って引っ張るコネシマ
フンフン♪とご機嫌に歩く彼に何言っても無駄か、と大きくため息をついたAは仕方なく(強調)彼の横に並んだのであった
kn｢もうちょいやで！｣
｢はいはい｣
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霧幻(プロフ) - LUさん» コメントありがとうございます┏〇゛最後まで頑張ります！ (9月20日 7時) (
レス) @page37 id: 495a1b59b2 (このIDを非表示/違反報告)
LU - わ〜！！！滅茶苦茶好きです……！！knさんとの絡みが特に好きです……！！一気読みしちゃいました……！！応援してます‼️お身体に気を付けて頑張ってください〜〜✊ (9月18日 21時) (レス) @page38 id: cc01457125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧幻 | 作成日時：2023年7月15日 16時
