【第105章】合奏 ページ45
少し多めの金貨をテーブルに置き立ち上がろうとすると
gr「面白そうだな！」
tn「アンタ...はぁ、これだけやで」
kn「特に用もこれ以外無いし俺らも行ってみよかオリオン」
em「ふふ、そうですね」
「...好きにしなよ」
そんなこんなで遠くから聴こえる恐らくチェロの様な弦楽器の音を辿って歩きながら道すがら露店を見て歩いて行くと首都のど真ん中に位置する大広場には芸術的なオブジェや遊具がありその奥の拓けた場所には聖職者の様な出で立ちの総勢50名程の音楽隊が1曲弾き終えたのか楽器を下ろしていた
gr「オス...枢機卿殿の楽団やな」
「随分と手の広い事で」
tn「元々アイツはイカれた宗教団体で育てられた生い立ちでな。【心読】は神の言葉を聴くモノだとか」
kn「ババアの声とか聴きたないわ」ｹｯ
em「まあまあ。彼のマギアは少し特殊ですから」
眉間に皺を寄せて低く唸るコネシマを宥めながら苦笑い気味に零した言葉が続く事は無かった。それに察したAも「そうなんだ」と興味無さげに相槌を打っておく
【心読】、【信徳】、【神読】……【神徳】
それは神の恩徳。神の威徳、神の功徳
紛れもない人の身で在りながら生まれながらにして授かった稀有な人間。己の言葉は神の言葉だと人に説く
心の奥で腐敗する本質を晒し、その耳元でそっと囁くのだ
……「神は貴方をお救いします」と
それは優しさでも、ましてや慈悲でも健心でもない【心毒】
グルッペンは在りし日の気色悪い笑みを浮かべた己の左腕を思い返しながら肩を小さく竦めた。己の正体を知ってなお「カワイソウに」と全く思ってない様な顔で吐き捨てその毒に染めようとしたアイツは間違いなく狂っていた
gr「(ま、ウチにマトモなヤツ居らんけど)」
tn「...(なんやめっちゃイラッとした)」
自分が筆頭である事を自覚した上でグルッペンは脳内で「知ってたー」と零しながら意識を隣に立つAに向けるとじっと次の曲を待っていた
kn「なあなあ！俺トランペット吹けるんやで！！」
「...笛の間違いじゃなくて？」
kn「誰が審判やッ！！ゴラッ！？」
gr「誰も言って無いんだよなぁ〜www」
tn「ちなみにオリオンはバイオリン弾けるで」
em「うぇッ！？…///」
「凄いな」
em「/////」
トランペットって唇とか震わせるとかで難しいんじゃなかったっけ？と思い体育教師が持っていそうなアレを思い浮かべたがそうでは無いらしい。クソ意外、と思っていたら教授殿はバイオリンを嗜むとか。コレは解釈一致
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霧幻(プロフ) - LUさん» コメントありがとうございます┏〇゛最後まで頑張ります！ (9月20日 7時) (
レス) @page37 id: 495a1b59b2 (このIDを非表示/違反報告)
LU - わ〜！！！滅茶苦茶好きです……！！knさんとの絡みが特に好きです……！！一気読みしちゃいました……！！応援してます‼️お身体に気を付けて頑張ってください〜〜✊ (9月18日 21時) (レス) @page38 id: cc01457125 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：霧幻 | 作成日時：2023年7月15日 16時
