【第104章】祭典 ページ42
酔っ払いを相手にしてから1週間。Aはしつけぇ暗殺依頼を打ち止めにして副業のパン屋で忙しく働いていた
「こんな感じはどうですか？」
ob「(ﾊﾑｯ)まぁ！オサツがこんなに甘いなんて！！」
oz「昔食ったのはもっとボソボソしてたんだがな」
お昼のパンも全て売り終わった店員達はとあるイベントの為の新作パンの試作を繰り返しておりおじいさんの生地にカボチャ擬きを練りこんだクロワッサン、おばあさんのアップルパイ、そしてAはスイートポテト擬きを提示した
どれも美味しくて決められ無いがこのイベントはかなり大掛かりな為混雑を予想して1品に絞ろうと頭を悩ませている
ちなみにAはおばあさんのアップルパイがめちゃくちゃ美味しくて思わず2個食べてしまった←
ob「あなたのパンも美味しいわ」
oz「当たり前だろ。おめぇが惚れ込んだ腕だからな」
ob「まぁ♡」
「(ご馳走様でした)」
突然の満腹感に脳内で両手を合わせてからもう一度試作のパンを見下ろし
「去年はシュトレン秒殺でしたもんね」
ob「Aさんのおかげよ」
oz「今年はそれを見越して量を増やすつもりだからあんまり手が込んでも追いつかなくなっちまう」
ウンウンと悩む彼等と一緒に悩む事1時間。最終的にはサイズを本来の大きさの4分の1にして大量生産したパンプキンクロワッサンに決定した。コレが生地がサクサクのパリパリなんだけど中はもっちりとした食感と濃厚なパンプキンバターが絶妙な1品なのだ。あ、もう一個食べよ、と頬張るAを孫を見る様な眼差しで見つめる老夫婦の視線に照れながら当日の予定を決めていった
そして大量のパイ生地を作りまくり…その日は来た。
城の方で祝砲が響き歓声が店の近くまで響いて来ているのを聞きながら焼きあがったクロワッサンの表面にシロップを塗ってコーティングするとおばあさんの方に流す作業を繰り返す
ob「さ！今日も頑張りましょうね！！」
oz「目指せ完売だな！」
「追加分の生地も整形して冷やしてありますし大丈夫です」
さ、作業服から売り子の服に着替えるかぁ、と裏に戻ろうとしたAの腕を掴み満面の笑みを浮かべるのはおばあさん。脳裏に走る嫌な予感に固まっていると連れてこられた部屋には
「、おばあさん？」
ob「絶対似合うわ！」
「oh…」
引き攣りそうになる表情筋を何とか抑え手の中の服を見下ろし溜息をついてからモソモソと着替え始めたAであった
その頃城では
ut「可愛い子ちゃんいっぱいやん」
zm「腹減った」
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霧幻(プロフ) - LUさん» コメントありがとうございます┏〇゛最後まで頑張ります！ (9月20日 7時) (
レス) @page37 id: 495a1b59b2 (このIDを非表示/違反報告)
LU - わ〜！！！滅茶苦茶好きです……！！knさんとの絡みが特に好きです……！！一気読みしちゃいました……！！応援してます‼️お身体に気を付けて頑張ってください〜〜✊ (9月18日 21時) (レス) @page38 id: cc01457125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧幻 | 作成日時：2023年7月15日 16時
