【第103章】変化 ページ39
Aの周辺に平和が訪れ、いつも通りの日々を送っていたある日
「…へぇ？」
ma「いかがいたしますか？」
「気に入らないから蹴っていいよ」ｸﾞｼｬｯ
自宅のポストに入ったメッセージカードを見たAが詳細を聞く為にBarに仕事着で訪れると依頼の内容と周辺情報の書かれた紙を渡された。視線をその紙に落とすとまず目に付いた暗殺対象にはよく知った名前がデカデカと書かれている
脳内を通り過ぎる高笑いを追い出すと更に詳細に目を走らせるが「この国は危険だ」だの「いつか恐ろしい事になる前に」だのグダグダと綴られた文書に自然と眉間に皺が寄る彼女にマスターが問えば手の中の紙を握り潰しながら間髪入れずに決断するA
「最近多いなこの手の依頼」
ma「過去3ヶ月で5件…フレンディアの戦争から、ですね」
元々周囲から恐れられる軍事国家である我が国を危険視する国は多いがそれにしてもこんな短期間にこれだけの大金を積んでまであの5歳児を堕としたいのか、
「……」
ma「情報屋の方も探ってくれているみたいです」
「そう。アイツらが来たら軽く言っといて」
そう言って踵を返しドアから出ていった自分より小さい背中を見送ったマスターは足元の黒猫を撫で閉店の準備を始めたのであった
その3日後、
rb「！…グルッペンがなぁ」
sh「まぁ、昔に比べたら減ったけどまだアイツ殺せると思うとる馬鹿が居るんやな」
pi「にしても良かったんですか？この情報」
ci「Aに怒られへん？」
ma「大丈夫です。Aさんからの言伝なので」
２軒目なのか軽く頬を赤らめた幹部達に飲み物と一緒にメモを差し出せば軽く目を見開いた後に鼻で嗤いグラスを傾けるシャオロン達に苦笑いを浮かべながらマスターはグラスを拭くと棚にしまい、先日彼女から貰ったお土産をビンチョスとして差し出した
ma「彼女も気にしてました。これどうぞ」
pi「あざっす」
sh「美味そうな生ハム！」
ci「それにしてもAって何を基準に依頼受け取るん？」
rb「…まぁ、確かに」
出てきた生ハムを食べながらチーノが呟いた言葉にロボロは運営国での彼女の言葉を思い出した。らっだぁさんの首にかけられた依頼金がどれ程のものかは知らないが決して安くは無いはずだし、彼女の実力を持ってすれば祭りの前に事が済んでいてもおかしくはない
それでも彼女は「この国が美しいから」と断ったのだ
ma「…私の口からは」
ci「そうよなぁ〜」
マスターが小さく笑みを浮かべながら零した言葉に肩を竦めた
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霧幻(プロフ) - LUさん» コメントありがとうございます┏〇゛最後まで頑張ります！ (9月20日 7時) (
レス) @page37 id: 495a1b59b2 (このIDを非表示/違反報告)
LU - わ〜！！！滅茶苦茶好きです……！！knさんとの絡みが特に好きです……！！一気読みしちゃいました……！！応援してます‼️お身体に気を付けて頑張ってください〜〜✊ (9月18日 21時) (レス) @page38 id: cc01457125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧幻 | 作成日時：2023年7月15日 16時
