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紅茶に浮かぶ波紋を穏やかに眺める彼女を見ていたぴくとはこの国を統べる彼等を思い浮かべると
pkt「結構過激な人達って聞いたんだけどな」
「図体だけデカくなったガキばっかりだよ」
pkt「ふふwなんか面白そう！今度紹介してね」
「そのうちな」
小さく笑う彼女にポカポカと温まる胸を握る。その熱の奥に痛む羨望の心は気づかないフリをしたぴくとはカップの中の紅茶を飲み干し立ち上がった
pkt「次は日常の方に行こうと思ってるんだ」
「気をつけてな」
pkt「ありがとう！」
扉まで見送りに来る彼女に手を振り背を向ける
暗闇と静寂が満たされた真夜中の大通りを歩くぴくとの心は軽い。コレから出発するのに次のお土産は何にしようかな、なんて考えながら闇に溶け込む様にその場から消えた
この国から彼の気配が消えたのを確認し、ベッドへと向かう
「馴染んだ、か」
ぽろり、と落ちた言葉が胸に落ち暖かい
人を想う心なんてとっくの昔に無くしたと思っていたのに
「ま、なるようになるか」
そう独り言をその場に吐き捨てると今度こそ寝る為に横になって意識をゆっくりと落としていったAであった
そして次の日、
zm「ん、」ｸﾞｲｯ
「お前はカンタか」呆
zm「誰やソイツ！」ﾎﾟｺﾎﾟｺ
「何だコイツ」
店が落ち着いた頃に滑り込んできた元祖末っ子脅威は目の前に拳を突き出し「受けとれ」と睨んで来るので率直な感想が漏れた。その瞬間、男の名前だと分かったのか突然キレるゾムは無駄にあざとく問い詰めてくるが掌を出してやれば途端に機嫌を治す
ホント、ガキ…と内心呆れ果てながらも掌に落ちてくるソレを見れば
「？…マニキュア？」
zm「おん！大先生に店教えて貰ったん」
「綺麗な色だな」
zm「んふw僕が塗ったるな」
そう言って手の中から掬い取ると慎重に蓋を開ける。マニキュアなんて何時ぶりだ？と考えている内に左手を取られ塗り始めたのは薬指の爪。そこから塗り始めるの珍しいな、なんて思っていると集中して薬指を塗り終わったかと思えば蓋を締めるゾム
zm「ん！出来た！」
「え、薬指だけ？」
zm「おん！」
満足げな彼の笑顔に文句を言うのも気が引けたので軽く息を吹きかけ綺麗に乾いた発色の良い黄緑の薬指爪
折角だし他の爪もなんか塗るかなぁ、なんて考えていると目の前に差し出された同じ黄緑を詰めた小瓶
zm「僕のも塗って！」
そう言われ仕方なく塗ってやれば「お揃いや！」無邪気に笑うゾムに悪い気はしないAであった
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霧幻(プロフ) - LUさん» コメントありがとうございます┏〇゛最後まで頑張ります！ (9月20日 7時) (
レス) @page37 id: 495a1b59b2 (このIDを非表示/違反報告)
LU - わ〜！！！滅茶苦茶好きです……！！knさんとの絡みが特に好きです……！！一気読みしちゃいました……！！応援してます‼️お身体に気を付けて頑張ってください〜〜✊ (9月18日 21時) (レス) @page38 id: cc01457125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧幻 | 作成日時：2023年7月15日 16時
