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髪をなびかせる風、一片の曇りもない晴天の空。
誰もいない屋上で、そんな心地いい風に吹かれながら、私は後輩の女の子と面と向かっていた。
「こんなに朝早くからどうしたの？ 私に話があるだなんて」
女の子は少し顔を赤く染め、自分の制服を掴む。
「私、美空先輩のこと入学した時からずっと見てました。一目見た時から、私は先輩に惹かれていました。
最初は何でこんなにも先輩に惹かれるのかわからなくて……凄く複雑で、気づけばいつも先輩のことばかり考えてました。
でも……先輩のバスケに対する姿を見て、私はやっと気づいたんです。
私、この人の事が好きなんだって」
「君……」
「もっと先輩の事が知りたい、もっと先輩の側に居たい、もっと先輩の笑顔が見たい。
こんなのただの我儘かもしれないけど……優しくてカッコいい先輩に惹かれたからこそなんです。
だから美空先輩……私と、付き合ってください！ 」
顔を赤らめながら想いを叫び、その言葉を乗せるように強い風が吹いた。
恋のカミングアウトに少し驚きながらも、私は横髪を耳にかけ、女の子に向かって優しく微笑んだ。
「ありがとう、その想い嬉しいよ。こんな私を好きになってくれるだなんて」
「えっ……じゃ、じゃあ……！ 」
「そうだね…….私の答えは____」
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