7話 ページ8
岳斗side
「貴史……！ 」
「なんだてめぇ、邪魔してんじゃねぇよ！！ 」
「そ、その……暴力はいけないと思うぜ？ それに俺も先生に学校案内しろって言われたの思い出してな、ごめんな邪魔して！ 」
教室を開けて俺と速飛を外へと押し出し、急いで外に出て扉を閉め、貴史は扉に寄りかかると、気が抜けた様にズルズル崩れ落ちた。
「クッソビビったぁぁぁ……俺ちゃんと生きてる？ 息してる？ まだ死んでない？ 」
「ちゃんとしてるから安心しろ。ありがとな、貴史。あのままだとあいつをぶん殴ってたところだ」
「ったく、お前根性あるな。あいつら、学校内でも悪名高いって有名なんだぜ？ 」
「あ……あの……」
2人で話をしていると、後ろからか細い声で俺達に話しかけた。
「その……ごめん……迷惑かけたみたいで……」
「俺がムカついたからやっただけだ。それに、お前に学校案内してもらいたかったのは本当だしな」
「そうそう！ 岳斗もこう言ってるし、もう気にしなくていいんだぜ！ 」
「園崎君……佐藤君……」
速飛は「ありがとう」と呟いて、少しだけ笑った。
「園崎じゃなくて、岳斗って呼んでくれよ。苗字呼びだとなんか堅苦しいからな」
「えっ、で、でも……初めて会ったばっかりだから……図々しいんじゃ……」
「良いんだよ。俺はお前の事、信用できる奴だと思ってるから。俺が友達だって思ったんなら、お前は俺の友達だ。な？ 聖」
「……うん、わかったよ。岳斗君」
聖の顔はさっきよりも明るくなり、目にも光が宿った。
「あ、じゃあ俺の事も佐藤じゃなくて貴史って呼んでくれよ！ 友達の友達は俺の友達だ！ 」
「え、俺お前を友達だと思ってなかったんだけど」
「はぁ！？ 酷くね！？ 」
「冗談だよ」と言い、俺達は楽しく笑い合った。こいつらとなら楽しくやれそうだと、なんとなく、俺の中で確信した。
そうしていると、廊下を歩く足音がし、聞こえてくる音の方を見る。
そこには、髪も綺麗でスタイルも抜群な、可憐な女子生徒が歩いていた。
「あ、天空寺さん」
「何！？ 天空寺さんだと！？ 」
扉の前に座り込んでいた貴史は急にビシッと立ち上がった。
「おはようございます、天空寺さん！ 今日もいい天気で____」
鼻の下を伸ばしてヘラヘラしながら挨拶する貴史を無視して通り過ぎると、突然俺の目の前で止まり、ジッと俺の事を見つめた。
「え……？ 」
「天空寺さん、その人は今日転校してきた園崎岳斗君だよ」
「園崎……岳斗……」
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赤猫(プロフ) - くろーさぎさん» はい、ありがとうございます！これからも頑張ってきます！ (2019年7月24日 7時) (
レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - 失礼致します！とても面白いです！！個人的に木下さんが好きです……�兇盍萃イ辰堂爾気ぁ� (2019年7月24日 7時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
赤猫(プロフ) - riiuさん» いいですよ！ぜひぜひ作ってください！ (2019年6月17日 20時) (レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 真冬ちゃん本当すこ……あ、お願いがあるんですが…この作品のスピンオフ的な立ち位置でComitemという作品を作りたいのですが…よろしいですか？ (2019年6月17日 19時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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