6話 ページ7
岳斗side
「なぁ貴史、あれって何してんだ？」
「ん？ あぁ、あれか。あの席に座ってんのが
「なるほどな……」
だからあいつ、今にも消えそうなオーラなのか……
「速飛、俺達友達じゃねぇか。頼むから金貸してくれよ」
「こいつこの前の金、全部使い果たしちゃったみたいなんだよ。なぁ？ 良いだろ？ 」
「私も欲しいアクセサリーがあるから、さっさと金出して欲しいんだけど」
「い、いくら……ですか……」
「そうだなぁ……10万だな」
「10万……！？ そんな金持ってな____」
「口答えしたら、どうなるかわかってるよな。あ？ 」
「っ……」
俺は居ても立っても居られなくなり、席を立って速飛の方に歩いて行った。
「！ ちょ、岳斗！？ 」
「あぁ？ なんだ転校生、今俺ら話してんだけど」
「……なぁ、お前速飛って言うんだよな」
ビクッと肩を震わせ、怯えたながら黙ってコクリと頷く。
「速飛、学校案内してくれねぇか？ 」
「……え？ 」
予想外の言葉に顔をキョトンとさせる速飛と不良達。俺はその隙に速飛の腕を掴み、速飛を引っ張らながら扉の方に向かう。
「え、そ、園崎君！？ 」
「俺まだ学校の事あんまよく知らねぇんだよ。お前一番詳しそうだから案内してくれよ」
教室の扉に手を掛けようとすると、俺の肩を不良の1人が力強く掴んだ。
「おい待てよ転校生、俺らはそいつと話をしてたんだ。邪魔すんのやめてくんねぇかなぁ」
ドスの聞いた声を出して俺を睨みつける。振り返って俺もその不良を睨み返した。
「俺にはお前らが一方的に脅してたようにしか見えなかったけどな。金をたかる程お前ら貧乏なのか？ 」
「なんだとてめぇ……！ 」
「あぁ、てめぇらみたいな奴は弱い奴を虐めんのが生きがいみてぇなもんだから、そりゃ仕方ねぇな」
「……てめぇ……ぶっ殺すっ！！ 」
堪忍袋の尾が切れた不良は俺に向かって殴りかかる。その拳をヒョイっとかわし、左手を握りしめる。
やっぱこう言うオーラの奴を見ると腹が立って仕方ねぇ。
悪りぃな真冬……またお前に、迷惑かける。
「はいストォォォォォップ！ 」
殴りかかろうとした瞬間、貴史が俺と不良の間に割り込み、拳がピタッと止まる。
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赤猫(プロフ) - くろーさぎさん» はい、ありがとうございます！これからも頑張ってきます！ (2019年7月24日 7時) (
レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - 失礼致します！とても面白いです！！個人的に木下さんが好きです……�兇盍萃イ辰堂爾気ぁ� (2019年7月24日 7時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
赤猫(プロフ) - riiuさん» いいですよ！ぜひぜひ作ってください！ (2019年6月17日 20時) (レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 真冬ちゃん本当すこ……あ、お願いがあるんですが…この作品のスピンオフ的な立ち位置でComitemという作品を作りたいのですが…よろしいですか？ (2019年6月17日 19時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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