5話 ページ6
岳斗side
教室の中へと入り、黒板の前に立つと、全員の視線が俺の方に向けられた。
クラス中を見渡すと、左側の隅ら辺の席にドロドロとしたオーラを纏った奴が4〜5人いるのに気づいた。
不良か。どこへ行ってもそういう奴はいるか……まっ、下手に関わんなきゃいい話だ。
「園崎、簡単に自己紹介してくれ」
「えーっと……俺は園崎岳斗。まぁ、適当によろしく」
気だるい感じに簡単に自己紹介をすませる。
特に言う事なんかは思いつかなかったけど……こんな感じでいいのか？
「よし、そしたら園崎は……右の窓際にいるあのバカみたいに手を振ってる男子の後ろの席に座ってくれ」
「バカみたいにって少し酷くないっすか！？ 」
「あはは！」とクラス中から笑いが起きる。
面白い奴だなーと思いながら手を振っていた奴の後ろの席に座ると、後ろを振り向いて俺の方に話しかけてきた。
「俺は
「おう、よろしくな」
こいつのオーラはやけに明るい色だな。面白いし信用できる奴かもな。
授業終了のチャイムが丁度鳴ると、号令をして先生は教室から出て行った。それを見計らって同時にほとんどのクラスメイトが俺の席に詰め寄ってきた。
「ねぇねぇ園崎君！ 君どこから来たの！ 」
「部活とか考えてるか！？ よかったらバスケ部来ないか！！ 」
「園崎君の趣味って何か教えて！！ 」
「え、まっ……！ 」
質問の猛攻撃で流石の俺も戸惑っていた。
テレビでよく見ていた転校生が来たら一気に質問してくる転校生ならではの洗礼だ。
本当にこういうのってあるんだな……
「おいおい、園崎が困ってんだろ。ほら、散った散った」
佐藤がクラスメイト達にそういうと、俺が困ってる事に気づき、クラスメイト達は席の周りから離れて行った。
「大丈夫か園崎。転校生なんて珍しいからな、あいつらも色々と聞きたいことがあるんだろうよ」
「サンキュー佐藤……お前って良い奴なんだな」
「へへ、だろ？ 後、俺の事は貴史って呼んでくれよ。俺は岳斗って呼ぶからさ」
貴史はニカッと明るく笑った。
思ったとおり、こいつは良い奴みたいだな。仲良くなれそうだ。
「わかったぜ、貴史」
「おう！ 」
そして貴史と雑談をしていると、席がガタッと動く音がし、そっちの方を見ると、さっきのドロドロとしたオーラを纏った不良達が、気が弱そうな男子生徒の周りを囲んでいた。
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赤猫(プロフ) - くろーさぎさん» はい、ありがとうございます！これからも頑張ってきます！ (2019年7月24日 7時) (
レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - 失礼致します！とても面白いです！！個人的に木下さんが好きです……�兇盍萃イ辰堂爾気ぁ� (2019年7月24日 7時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
赤猫(プロフ) - riiuさん» いいですよ！ぜひぜひ作ってください！ (2019年6月17日 20時) (レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 真冬ちゃん本当すこ……あ、お願いがあるんですが…この作品のスピンオフ的な立ち位置でComitemという作品を作りたいのですが…よろしいですか？ (2019年6月17日 19時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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