4話 ページ5
岳斗side
「うわぁ！ 忘れてた！ やばいやばい！！ 転校初日から遅刻とか絶対やばいよ！！ お兄ちゃんのせいだぁ！！ 」
真冬は慌てて立ち上がり、急いでスクールバックを持ち玄関の方に駆け出す。
「なんで俺のせいになんだよ……待てよ真冬、そんなに慌てんなくても大丈夫だろ。学校から普通に近いんだしよ。普通に10分で着く距離だろ」
俺もスクールバックを持ち、玄関に行って靴を履く。
「あ、確かにそうだ。前の学校が少し遠かったから、その癖がまだ抜けてないみたい」
頭をかいて「えへへー……」と申し訳なさそうに笑った。
「ったく……」
「気をつけて学校に行くんだぞー」
「わかってるよ。そんじゃ、行ってきます」
玄関のドアノブに手をかけ、扉をゆっくりと開けた。
「えーっと……転校生の園崎岳斗君に、園崎真冬さんだね」
5分前に学校に間に合った俺達は、職員室に寄って担任の先生と話をしていた。
「転校手続きに問題ないから……よし、それじゃあ教室に案内しよう。岳斗は俺と一緒に教室へ、真冬はそこにいる女の先生と中等部校舎の方の教室に行ってくれ」
「はい、わかりました！ お兄ちゃん、問題起こさないでよ？ 」
「わかってますよー」
適当に返事を返すと「もう！ 」と頬を膨らませる。
「そしたらそろそろ行くぞ」
「それじゃ、またね」
「おう、またな」
俺は担任の先生の後を付いて行き、自分の教室に向かった。
私立白金学園。
中等部と高等部があるらしく、大きな校舎が２つもある。
最初にこの学校に見学に来た時は、間違えてボンボンの来る学校だと思って俺も真冬も目が飛び出しそうなくらい驚いた物だ。
だが、その辺りの学校と変わりはないらしく、中学校と高校が一緒になってるということ以外は普通の学校と同じようだった。
「ほら、付いたぞ。ここがお前の教室だ。俺が入って良いというまで廊下で待っててくれ」
目の前には1ーAと書かれた教室があり、先生は教室の扉をあけて中へと入って行き、扉を閉めた。
俺は壁にもたれかかり、先生が入って良いというまで静かに待った。
あの先生が纏うオーラは清々しい色をしており、あの体育指導の教師みたいにドロドロとしてはいなかった。あいつみたいなオーラだったら、俺は絶対に行く気が失せていたと思う。
良い先生っぽくて助かった。
「入って良いぞー！ 」
教室から俺を呼ぶ声がし、俺は教室の扉を開け、教室の中へと足を踏み入れた。
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赤猫(プロフ) - くろーさぎさん» はい、ありがとうございます！これからも頑張ってきます！ (2019年7月24日 7時) (
レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - 失礼致します！とても面白いです！！個人的に木下さんが好きです……�兇盍萃イ辰堂爾気ぁ� (2019年7月24日 7時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
赤猫(プロフ) - riiuさん» いいですよ！ぜひぜひ作ってください！ (2019年6月17日 20時) (レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 真冬ちゃん本当すこ……あ、お願いがあるんですが…この作品のスピンオフ的な立ち位置でComitemという作品を作りたいのですが…よろしいですか？ (2019年6月17日 19時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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