28話 ページ29
岳斗side
猛特訓を始めるといっても、俺の左足と右腕を折れてしまってる為、治るまではハンドグリップやダンベルで筋トレをしていた。
だが、一週間経った頃には、骨折した所はもうほぼ全治していた。昔から修復能力は早かったから、そこまで驚きはしなかった。逆に真冬と医師の人が驚いていたが……
骨折が治ってから2日経ち、三人で特訓メニューを話し合って決め、所々無茶苦茶すぎる練習内容があったが、ようやく特訓を本格的に始めた。
まずは体力付けの為に3kmを走る。その後は上体起こし・腕立て・スクワットを40回ずつやり、また3kmを走る。それをセットで毎日2回やる。
まぁ、俺達は超人ではないから終わった後は毎回死にかけた魚のようになっている。
だが、それで終わるわけもない。
特訓以外の時も、まず朝起きたら周辺を10周する。そして椅子に座る時なんかも空中座り。
学校でももちろん空中座り。登下校の時は走って帰り、飯を食べる時はバナナとささみが必ずあった。
何処ぞのボディビルダーかと思いながらもそれを続けてきたが、そのお陰でしばらくはゴリラ兄妹と呼ばれる始末。
そんなにムキムキにはならなかったが、真冬は「もう女子という目で見られてない気がする……」と泣きそうになっていた。
そんな地獄の特訓を毎日続けて、あっという間に1ヶ月が過ぎ去って行き、運命のブレイダー試験当日を迎えた。
「うぅっ……筋肉痛には慣れたけど、やっぱり体全身が痛い……ブレイダー試験受かるかなぁ……」
水色の半袖パーカーを着た真冬は、いつも以上に怠そうな顔をしていた。
「まぁ、ゴリラなんだから大丈夫だろ」
「ゴリラなのだー！！ 」
「ゴリラ言うな！！ てかソラちゃんまでお兄ちゃんに感化されないで！！ 」
「くぁ……」と欠伸をしながら試験会場に向かい、三人でワイワイと話しながら歩いていると、大きなドーム状の建物が目に入った。
「おっ、あったあった。試験会場だ」
試験会場へと近づいていくと、既に大勢の受験者でその場は埋め尽くされていた。
「おぉ……人がいっぱいなのだ」
「ソラちゃん、擬態化解かないように気をつけてね」
「任せるのだ！！ 」
「こんなにブレイダーになりたい奴がいるのか……すっげー……でも、こんなんで凄んでても仕方ねぇよな」
「だね……ブレイダーになれるのは100人の内10人って言われてる。脱落者も多い。でも、やるしかないよ！ 」
俺達はお互いにコクリと頷き、試験会場へと足を踏み入れた。
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赤猫(プロフ) - くろーさぎさん» はい、ありがとうございます！これからも頑張ってきます！ (2019年7月24日 7時) (
レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - 失礼致します！とても面白いです！！個人的に木下さんが好きです……�兇盍萃イ辰堂爾気ぁ� (2019年7月24日 7時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
赤猫(プロフ) - riiuさん» いいですよ！ぜひぜひ作ってください！ (2019年6月17日 20時) (レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 真冬ちゃん本当すこ……あ、お願いがあるんですが…この作品のスピンオフ的な立ち位置でComitemという作品を作りたいのですが…よろしいですか？ (2019年6月17日 19時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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