47話 岳斗side ページ48
岳斗side
「おぉ……すげぇ……何回もここに来てるけど、目の前で見るとすげー圧巻だな……」
目の前には空にまで届きそうなくらい高く、試験会場のドームよりも広く、沢山のブレイダー達が出入りを繰り返している建物が建っていた。
「ここが本部……大きい……」
「うぅ……なんか緊張してきちゃう……」
「最初はそんなもんだ。まっ、その内慣れてくんだろ」
「そういえば……さっきから他の人達に見らてれる気がするのだ。なんでなのだ？ 」
通っていく人達がこちらをチラチラと見ている。
だからなんか見られてる気配がしたのか。
「赤ジャージの不思議な幼女がいるから気になってんじゃねぇのか？ 」
「え、ふしぎなようじょ！？ そのようじょはどこなのだ！？ 」
「いやお前以外に誰がいんだよ」
「俺がここにいるからだろ、ここから入ることなんてそうそうねぇしな。八大幹部の1人がここにいるなんてこと珍しくて驚いてんだろ」
「あぁ、そういやおっさんも八大幹部の____」
と言いかけた間際に俺の鳩尾に真冬のボディブローが思いっきり入り、鳩尾に強烈な衝撃が走った。
「ぐぉっ……！！ 」
「だーかーらぁ……おっさんじゃなくて木下さん！！ 私達よりも年上で立場上、上司なんだからね！！ ほんっと失礼！！ 」
「だからって攻撃してくるやつがあるかよ……」
「あー良い良い、俺そういう硬っ苦しいの苦手なんだよ。おっさんなのは事実だしな。にしても……仲直りしたんだな、お前ら」
「「え？」」
真冬と顔を見合わせると、一気に真冬は顔が赤くなり、俺からバッと離れる。
「い、一応です！！ 一応許しただけです！！ まだ全部を許したつもりじゃありません！！ そ、そんな事より早く行きましょうよ！！ 」
真冬は照れ隠しするようにスタスタと本部の方へと向かって行く。
本人はああ言っちゃいるが、内心ちゃんと俺の事を許してくれたのだろう。
やっぱ真冬はガキっぽいけど、それでも俺よりよっぽど大人だ。
「ほら、何してるんですか！ 早く行きましょうよ！！ 」
「わーったわーった！ 行くから待てよ！！ ったく……ほんとお前らおもしれぇわ」
おっさんは吸っていたタバコを地面に落とし、足でタバコを踏み、地面に擦り付ける様に火を消した。
「……仲良し……なんだね」
「かもなぁ。まっ、あいつはそう思っちゃいねぇけど」
サッと立ち上がり、真冬を追いかけるように俺達は走っていった。
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赤猫(プロフ) - くろーさぎさん» はい、ありがとうございます！これからも頑張ってきます！ (2019年7月24日 7時) (
レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - 失礼致します！とても面白いです！！個人的に木下さんが好きです……�兇盍萃イ辰堂爾気ぁ� (2019年7月24日 7時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
赤猫(プロフ) - riiuさん» いいですよ！ぜひぜひ作ってください！ (2019年6月17日 20時) (レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 真冬ちゃん本当すこ……あ、お願いがあるんですが…この作品のスピンオフ的な立ち位置でComitemという作品を作りたいのですが…よろしいですか？ (2019年6月17日 19時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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