43話 ページ44
岳斗side
後日、俺達は今まで借りていた部屋を出て行く事になった。
双葉さん曰く、「ルール違反をしたことには変わりないから、あの部屋からは出て行ってもらう」という事らしい。
だが、直ぐに家が見つかるというわけではない。不動産屋に相談しても、ほぼ一文無しに近い状態の俺達じゃ、住める場所なんてどこもない。
そこで、おっさんは
「それなら俺のとこに住めばいい。安心しろ、お前らの他にも居候してる奴が1人いるからな。結構おもしれぇ奴だぜ？ 」
と案を投げかけた。すかさず俺達は住む事に賛成し、現在俺達は木下のおっさんが住んでる一軒家の家の中に居た。
だが、家の中はまるでゴミ屋敷のようで、ほぼ足場もなく、沢山のゴミでごった返していた。異臭を放つ生ゴミに、とてつもないタバコの臭い。
住める状態とは言えない位にゴミで埋め尽くされていた。
「一人暮らし用に2階建の家を買ったんだ。まぁ、結構でけぇほうが暮らしやすいと思ってな。そんで気づいたらゴミで沢山になっちまって……めんどくせぇから片付けてねぇ。あ、お前らの部屋は2階だからなー」
ガッカリしながらも、俺達は2階へと向かい、それぞれの部屋の中へと入って行くが……
案の定部屋の中もゴミまみれ。俺でもあまり片付けない事は多かったが、ここまで汚くした事はあまりなかった。
この風景に見兼ね、俺達3人は、まだ話すのも気まずい状態ながらも、一旦手を組む事を決意し、顔を見合わせて頷きあった。
そして、家に来てから10時間後。
家の中は本来の綺麗な2階建の一軒家へと姿を変え、異臭も、タバコの匂いも、数え切れないゴミも、ほぼ全てなくなっており、ピカピカな家になっていた。
だが、まだ家の中全てが綺麗になった訳じゃなかった。
マスクにゴミ手袋を付けた俺達は、今までにない尋常のない異臭が放たれている2階の部屋の一室の前に真冬を先頭に立っていた。
「最後はここか……
「消臭スプレー、ホコリ取り、その為諸々、忘れ物はありません。隊長」
「覚悟は出来ておりますのだ。真冬……いや、隊長」
「よし……ここを乗り越えれば任務完了だ。突撃ぃ！！ 」
扉を勢いよく開け、部屋の中へと突入する。
今までとは比にならないゴミで埋め尽くされており、臭いも立ってられるのがやっとな位臭かった。
「うぇ、くっさ！ 臭すぎんだろここ！！ 」
臭いに悶えていると、ゴミ袋から突然ガサッという音が聞こえ、そのゴミ袋に目を向けた。
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赤猫(プロフ) - くろーさぎさん» はい、ありがとうございます！これからも頑張ってきます！ (2019年7月24日 7時) (
レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - 失礼致します！とても面白いです！！個人的に木下さんが好きです……�兇盍萃イ辰堂爾気ぁ� (2019年7月24日 7時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
赤猫(プロフ) - riiuさん» いいですよ！ぜひぜひ作ってください！ (2019年6月17日 20時) (レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 真冬ちゃん本当すこ……あ、お願いがあるんですが…この作品のスピンオフ的な立ち位置でComitemという作品を作りたいのですが…よろしいですか？ (2019年6月17日 19時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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