13話 ページ14
岳斗side
「ん？なんだ、話したいことって」
「その……俺のオーラが見える力の事なんだけど____」
そう言いかけると、キッチンからホットドッグの香しい匂いが流れてきた。
「ホットドッグ出来たわよー！ 」
「……ごめん、また話は後で」
「そうか……わかった」
ホットドッグの匂いに気づくと、赤い猫はガバッと起き、一目散に母さんの方へと飛んでいき、ホットドッグを取ってかぶりつく。
「あら、いい食べっぷり」
「……こ……これは……」
赤い猫はプルプルと震えだす。
まさか、口に合わなかったか……？
「う……う……！ 美味いのだー！！！ なんなのだこれ！！ とっても美味しいのだ！！ 」
赤い猫はホットドッグを食べ終わると、喜びのあまり、リビングを飛び回った。
「喜んでくれて嬉しいわ〜、それはホットドッグって言って、パンにソーセージとかを挟んだものよ」
「ホットドッグ……覚えたのだ！！ 」
赤い猫はさっきより顔色も良くなり、体調も良くなったようだった。
「どうやら元気になったみてぇだな」
「ただお腹空いてるみたいで良かったよ」
「あ、さっきは助けてくれてありがとうなのだ！ もう少ししたら魔隆に食われるとこだったのだ」
「君は帰るとことかはあるのかい？ 」
「帰るとこ？ 無いのだ」
「だったらここに住むといい。母さんも良いだろ？ 」
「えぇ、また賑やかになるわ」
父さんと母さんは本当にそういう所は鈍いというか……ふわふわしてるというか……
「私も賛成、この子可愛いし！ 」
そう言って真冬は赤い猫を抱きしめる
「良いのだ？ ありがとうなのだ！ 」
「ところで、お前名前なんて言うんだ？ 」
「名前？ 無いのだ！ 」
「名前が無いとなると、呼び方に困ってしまうな……」
「うーん……」と一斉に悩み出し、一生懸命どんな呼び方にしようか考え出す。
考えていると、俺はふと一つの名前を思いついた。
「……ソラ、ソラって名前はどうだ？ パッと思いついた名前だけど……覚えやすくていいだろ？ 」
「確かに覚えやすくていい名前だな。君はどうだい？ 」
「ソラ……ソラ……ソラ……」
赤い猫は真面目な顔で呟き続け、「ソラ……ソラ！！ 」と一気に明るい顔をしてリビング中を飛び回った。
「気に入ったのだ！ 今日からソラはソラなのだ！！ 」
はしゃぐソラの姿は、まるで小さな子供のようで微笑ましく感じた。
「おう、これからよろしくな。ソラ」
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赤猫(プロフ) - くろーさぎさん» はい、ありがとうございます！これからも頑張ってきます！ (2019年7月24日 7時) (
レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - 失礼致します！とても面白いです！！個人的に木下さんが好きです……�兇盍萃イ辰堂爾気ぁ� (2019年7月24日 7時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
赤猫(プロフ) - riiuさん» いいですよ！ぜひぜひ作ってください！ (2019年6月17日 20時) (レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 真冬ちゃん本当すこ……あ、お願いがあるんですが…この作品のスピンオフ的な立ち位置でComitemという作品を作りたいのですが…よろしいですか？ (2019年6月17日 19時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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