1話 岳斗side ページ2
岳斗side
『ジリリリリリリ！！ 』
朝の日差しが指す部屋の中、目覚まし時計のアラームがうるさく鳴り響いている。そのアラームで目を覚まし、布団から手を出して手探りで目覚まし時計を探す。
「っ……うるせぇなぁ……」
やっと見つけた目覚まし時計のアラームを止め、おぼろげになりながらも布団から顔を出し、目覚まし時計が指す時間を確認した。
「7時か……まだ寝れる……」
目覚まし時計を元の場所に置き、枕に顔を埋めてまた寝ようとすると、俺の部屋の扉が乱暴に開き、制服を着たツインテールの少女がズカズカと入って来た。
「ほら！ さっさと起きろこのバカ兄！！ 」
ツインテールの少女は俺の上にかけられた布団を剥ぎ取る。
「んだよ真冬……後10分は寝かせろ……」
「10分？ そんなに寝てたら……」
真冬というその少女は、俺の腰をしっかりと両腕でホールドする。
「学校に遅れるだろうがぁぁぁぁぁ！！ 」
「ぐはっ！！ 」
真冬は俺の体をしっかりと掴んだまま思い切り背後に反り、綺麗なジャーマンスープレックスを決めた。
後頭部に走る激しい衝撃に意識が完全に目覚め、真冬はベッドの上に立って俺を見下ろした。
「目が覚めた？ お兄ちゃん」
「お前のお陰でバッチリ目が覚めたぜ……」
「友達からプロレス技１つ習っといて良かったー。これでお兄ちゃんをちゃんと起こすことが出来るよ！ 」
「毎日それを受けたら俺が死ぬだろが……」
俺は上半身を起こし、頭を少しかきながら真冬の姿を確認する。
「あー……そういや今日から新しい学校だったな……だからお前見慣れない制服着てんだな」
「そうだよ！ お父さんが仕事の都合でこの街に引っ越してきたの忘れたの！？ 」
「へいへい、そうでしたねー……てかさ、今日転校初日だからって、このパンツはちょっとガキっぽすぎるんじゃねぇのか？ 」
真冬のスカートをひらっとめくると、うさぎのパンツが露わとなる。
「え？ ……あ」
「中学生なのに流石にこれはねぇだろ、もっといいのあったろ」
「ふ……ふざけんな！！ この変態兄貴！！！ 」
右から真冬の強烈なパンチをくらい、ベッドから転げ落ちる。
「っ……いってぇなぁ……別にガキの頃から見てきたんだから恥ずかしい事でもねぇじゃねぇか」
「うっさい！！ そんなんだからバカ兄なんだよ！！ 思春期真っ只中なめんな！！ とにかく早く準備してよね！！ 」
ベッドから飛び降りて部屋の外に出て行き、乱暴にドアを閉めていった。
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赤猫(プロフ) - くろーさぎさん» はい、ありがとうございます！これからも頑張ってきます！ (2019年7月24日 7時) (
レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - 失礼致します！とても面白いです！！個人的に木下さんが好きです……�兇盍萃イ辰堂爾気ぁ� (2019年7月24日 7時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
赤猫(プロフ) - riiuさん» いいですよ！ぜひぜひ作ってください！ (2019年6月17日 20時) (レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 真冬ちゃん本当すこ……あ、お願いがあるんですが…この作品のスピンオフ的な立ち位置でComitemという作品を作りたいのですが…よろしいですか？ (2019年6月17日 19時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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