春夏秋冬 (ページ3)

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あれだけの理由で
保健室に逃げるなんて

バカみたい

逃げ癖がついてしまった

「はぁ…」とため息をつく

保健室のベッドに
どれだけお世話になったことか

しみじみ思っていた

すると、ひょこっと、
男子生徒がカーテンからこちらを見ていた。
そして、目が合い、隠れた。

A「っ！？」

と、私は驚いて飛び起きた

A「誰っ？」

と、言うと
顔を出した。

知らない顔だった。

目がクリクリしてて、
すべてを飲み込むような目をしていた

??「ごめんなさい、
驚かせるつもりはなかった」

謝罪はしたものの、

感情は顔になしというような顔。

無言の状態が10秒ぐらい続いた

そして、向こうが口を開いた

??「授業、ズル休みするの？」

あ、

と時計を見ると
もう一限目が始まりそうだった

授業が始まるギリギリ前に
戻るつもりだったのに

間に合えそうにない

??「俺と一緒だ」

私は彼の顔を見た

??「サボり魔だよ、俺は」

と、彼が笑った
純粋な笑いだった

私も笑った

別に面白くないのに