一章 物語の始まり ページ2
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光が差して明るくなると、私は重い瞼を開けた。
あれ? 生きてる? そう思ったのも束の間、ベッドから起き上がると、、、
「はあああ!?」
私は宙に浮いたのだ。
状況を掴めず、あたふたしていると、
トントントン。
ノックとともに黒いスーツ姿の男性が入ってきた。
「うるさいなぁ。ほんまに。朝なんやけど、、、。」
なにこいつ。初対面で、。もしかして知り合い? いや、こんな礼儀の欠片もない人、
知らないよ、、、? 顔はイケメンなのに勿体ないな。
「んなぁ、声に出てるんやけど。」
「え!? あ、ごめんなさい。」
「まぁええわ。とりあえず、話したいことあるからそこに座って。」
彼を怒らせると怖そうだったから、私は大人しく彼に従うことにした。
「AA。お前の担当をすることになった永瀬廉。説明、長くなるんやけど
最後までよう聞いといてな。」
"永瀬廉"
そう名乗る彼は、案外優しかった。特に私に配慮をしてくれていたのか、
『死』に関することは小さい子供に話すように話してくれた。
そんな廉に感心しながら話をきいていると、いきなり廉が真剣な顔をして私に聞いてきた。
__________「最後にやり残したことはありますか?」 と。
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作者名:mさん。 | 作成日時:2021年11月26日 12時