紅一点うさぎ：２ (ページ19)

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Boysplanet ページ19

とある音楽番組の収録を終えた私たちは楽屋で涼みつつ帰りの支度をしていた。着替えも済ませ帰りの支度もそこそこに、喉が乾いたのだが私の大好きな炭酸が楽屋に置いていなかったため自販機に買いに行くことにした。

　楽屋から少し離れた場所に私の好きなジュースが置いてあることは既にリサーチ済み。Twitterで今日の収録を見にきたstayの感想を見つつ歩いていると自販機には既に先客がいた。私より身長が高い男の子が3人。もしかして先輩かもしれない、そう思い彼らが振り返ったのと同時に軽く挨拶をしたのだが。

「お？あー……どっかで見たことある顔……？」
？「わ、うわあ、ギュビナ、ユジナ呼んでおいで！はやく！」
？「ハオヒョン！やばいAさんだ！ユジナァ！」

　私の顔を見た瞬間に2人が騒ぎ出す。小顔で高身長の男の子がばたばたと音を立てながら遠くに走っていってしまった。取り残された男の子も私より身長が高く、端正な顔をしている。ちょっと韓国人っぽくないような気もするが気のせいだろうか。

？「うぁ、アニョハセヨ……」
「おお、アニョハセヨ……失礼ですけど、私たちどこかで会ったことありますか？」
？「アニアニ、ないです……でも僕は一方的に知ってます、stray kidsのAさんですよね？」
「そうですけど……あ、え？もしかしてboysplanetに出てた、」
？「Aさぁん〜〜！！！」

　私たちの会話を遮るように大声で私の名前を呼ばれる。全速力で走ってきたさっきの彼は私の前ギリギリで立ち止まる。こんなに人を見上げるのは久しぶりで少し緊張しないでもない。そんなことを考えていると彼の大きな身体の後ろからちらりともう一つの顔が見え、そこで私はようやく確信を得た。

「ユジンくん！」
YJ「あっ、あ、アニョハセヨ……」

　顔を真っ赤にした彼、ハンユジンくんがこちらをじっと見つめている。となると目の前にいる残りの2人は。

「ジャンハオくんと、ギュビンくん？」
GY「え！Aさん知ってくれてるんですか？！」

　ギュビンくんが丸い目をぱちぱちと瞬かせて笑顔を向けてくれる。知ってるも何も絶賛私はボイプラにハマっているのだ。

「ヤー、まだ最初の方しか見れてないからすぐ気付けなかったんだけど……テレビで見た人ってこんなにキラキラしてるんですね？」
ZH「Aさんが言うセリフじゃないですよㅎ」

　くすくすと笑うジャンハオくんの隣できゃっきゃと騒ぐギュビンくんにユジンくん。年下とは思えない華やかさだ。