迂闊に… ページ11
NO Side
エリスの頼みで、洋菓子店のマカロンとクッキーを買いに行くA。
黒の日傘を差し、商店街を歩いていると。一人の青年に声をかけられた。
「やぁ。其処の美しい御嬢さん、
良かった私と一緒に心中でも？」
懐かしい声と思いながらも
Aは淡々と返事をする。
「小生を
貴方様は趣味が悪い。
……御久しゅうございます…太宰殿。」
太宰「全くつれないねー、
Aちゃんは…」
わざと半音低く声を出した太宰と、
その声に感情の揺らぎを全く見せないA。
太宰「…うーん流石だね。
そのポーカーフェイス」
「そうでしょうか？」
Aは自分の頬に手を添えて首を傾げました、ピクリとも動かない表情筋に
深い影を落としたトパーズとサファイアの目
太宰がポートマフィアに居た頃から、
変わらないA。
太宰「…君さ。痩せた？」
「太宰殿には、関係ありません。」
冷たく言い放たれたAの言葉に、
太宰「あぁ…その冷淡さ、良い!!」
と意味不明な言葉を口走る太宰。
変わったなーと思いながら太宰の横を通り、目的地へと歩みを進めるA。
去っていくAの背を
何かの感情を宿した目で見送る太宰。
すると、太宰の後方から走ってくる白髪の少年。
敦「太宰さーん、
こんな処に居た。早く探偵社に…」
敦の言葉が途中で止まる。
太宰が一点を静かに見つめて居たからだ。
太宰の表情は前髪で隠れて伺えない。
敦「太宰さん？」
敦の申し訳無さそうな声に反応して、振り返る太宰。
太宰「すまないね、顔見知りを見かけて」
そのには何時もの様にニッコリと笑う太宰。
敦「顔見知り…
あっ!早く探偵社に戻らないと、国木田さんに怒られますよ！？」
慌てる敦が太宰を急かしながら探偵社へと向かっていく。
太宰はAの行ってしまった方を見た。
もう、黒い日傘を差した少女の姿はない。
太宰は敦と探偵社に向う為に歩き出す。
途中、敦に
「顔見知りってどんな人ですか？」
と聞かれた。
太宰はうーんと微妙な声をあげると、
少しだけ困ったような、悲しいような、
そんな笑顔で敦に云った。
太宰「迂闊に触れたら壊れる
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御影(プロフ) - ボンクラMONKEY ﾋﾟｰﾔの人さん» ありがとうございます (2022年11月9日 14時) (
レス) id: e37802ecfa (このIDを非表示/違反報告)
ボンクラMONKEY ﾋﾟｰﾔの人(プロフ) - ぅぁぁぁ...もっと早く見つけたかったぞこの作品......好き。(唐突) (2022年11月8日 23時) (レス) @page16 id: 7a2b040506 (このIDを非表示/違反報告)
御影(プロフ) - あると。さん» コメントありがとうございます！ (2022年9月12日 10時) (レス) id: e37802ecfa (このIDを非表示/違反報告)
あると。 - 初コメ失礼します！久作くん尊、、夢主ちゃんの性格もカッコよくて好きです！応援してます。頑張って下さい！ (2022年9月11日 13時) (レス) @page12 id: 13f95ce4a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御影 | 作成日時：2022年6月27日 18時
