検索窓
今日:9 hit、昨日:3 hit、合計:9,888 hit

13 ページ14

水泳やめたんじゃねーのかよ、なんで合宿にもいるんだよ。

はるなのか。


あいつは春と幼馴染だからずっと一緒にいた、小学生のときから陰でライバル心を抱いていた。

はるには水泳でも負けてんのにAだけは。どうしても取られたくなかった。
渡したくもなかった。

俺はただ。なんで水泳をやめたのか聞きたかった。


いいや、なんであの日の約束を忘れてやめてしまったのかが聞きたかったんだ。


なのに『凛には関係ない!あの日の約束なんて忘れているくせになんで今更聞くの』


忘れてねーよ。


忘れれるわけないだろ。


俺には関係ないのか。



「一緒に世界に行くんじゃんーのかよ」



本当の心の声が口から洩れてしまっていた。


俺はただもう歩くしかなかった。


だってよ、もう完全にAとはもう昔みたいに通じ合うことが出来ないんだと確信してしまったからな



少しでも期待しちまった俺がばかだった。





俺はやっぱりもう一度君を好きになってはいけねぇんだな。




凛side終了






合宿が終わり大会まであと少しとなった。


私はいまだに泳げていなかった。一応大会のエントリーは出したけど泳げないなら何の意味のないんだ。


今日もまたプールサイドで水を見つめながら時間は過ぎていく。


ううん、もう違う。私は変わる!
もう迷わないんだ。


震えながら一歩づつ前に進む。

すると肩に誰かの手が乗った。

遥「水に抗うな。Aの好きなように感じればいい。昔のように。」


昔のように。。。


笑顔だったあの頃を思い出す。暑く晴れた炎天下の中で笑顔で一生懸命に水泳をしていたあの頃を


「Aちゃーん!。」

「A!」

「一緒に泳ごう」


どす黒かった水面に昔のみんなが映っている。もちろんそこには凜も映っていた



「A!一緒に泳ごうぜ」


『うん。行くね』



これはきっと現実ではないってことぐらい自分でもわかっている。だけど呼んでいるんだ。水面の中だけどみんなが。



私のことを。。


私は無意識かもしれない。

気づいたときにはダイビングして体は水中の中にあった。

気づいていたら泳いでいたし、久々に入ったプールを冷たいと感じた。なつかしいと感じた。



何より今この瞬間が楽しかった。


私は無我夢中ただ泳ぎ続けた

14→←12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 4.2/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
74人がお気に入り
設定タグ:Free! , 松岡凛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りちゃ子(プロフ) - 月華姫さん» 完全にミスりました。ご指摘ありがとうございます (2021年10月4日 19時) (レス) id: 892b9bb437 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - 12話にて誤字報告、失礼します。「【神】も以前よりも伸びていて成長していた」【髪】です。連載此れからも応援しています(`・ω・´)bではまたっ♪ (2021年10月4日 8時) (レス) @page13 id: 8f77e3b2d4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りちゃ子 | 作成日時:2021年9月30日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。